平成31年2月18日(月)、甲南大学教職教育センターと須磨翔風高等学校が、文部科学省が推進する高大それぞれの改革、及び両者をつなぐ一体的改革の趣旨に則り、相互理解と相互の立場を尊重しつつ、それぞれの教育資源を活かしながら双方に有意義と認められる諸事業を行うことにより、神戸をはじめ日本の教育現場の要請に応えられる高い倫理観と高度な専門知識・技能、熱い情熱を兼ね備えた教員を共同で育成し、双方の教育の充実・発展に資するため、協定を締結しました。また協定書に基づいた覚書も交しました。
具体的な取り組みとしては、① 生徒・学生・院生の相互訪問・交流、 ② 本校における学生・院生の教職体験等の提供、 ③ 甲南大学における生徒の授業体験等の提供、④ 教職員の相互訪問・交流の推進、⑤ 教職教育・大学入試に関する情報交換の推進、⑥ 双方の教職教育に関する研究会・インターンシップ等報告会への参加、⑦ 教職教育資料及び定期刊行物の交換、⑧ その他、上記の目的を達成するため、双方が認めた活動、を想定しています。
本校では、特色ある学校設定教科「教育科」で、将来学校の先生を目指す生徒が、大学と連携しながら小学校等での実習に取り組み、模擬授業にも挑戦しています。「教育科」の授業を受けて甲南大学に進学した本校卒業生の中には、教員採用試験合格者もいます。また、甲南大学から教職希望の学生を受け入れる「学校体験」は、プレ教育実習として現場での教育活動の理解を深める機会となっています。3年間を見通した本校のキャリア教育最大の特色は、大学や地域へ足を運び多くの知識と体験を得て自らの長所を社会でどのように役立てるのかを、「キャリアプランニング」という授業で考え発表し合う点にあります。その集大成である「課題研究」では、甲南大学中里教授から調査法のご講義や総合学科発表会でのご講評をいただいています。このように、専門性の高い大学の先生や学生との交流は、本校生徒にとって大変有り難い機会となっています。今後の新たな高大の取り組みが、双方の教育の充実・発展と、教育現場の要請に応えられる教員の育成に繋がっていく事を期待しています。

右より、教職教育センター藤原特任教授、藤本課長、中里所長、
岡本校長、山根首席指導主事、渡邊教頭、内匠キャリアセンターチーフアドバイザー