生活発表会~からすのパンやさん~
これまで子供たちは幼稚園生活を通して、様々な経験を積み重ね、遊びの中で友達と一緒にいろいろな思いを伝え合い、
試行錯誤しながら「自分たちの山田幼稚園」を築いてきました。
そんな普段の遊びの姿を劇遊び「からすのパンやさん」を通して、生活発表会でお客さんに観てもらうという、ひとつの目
的に向かって、今日まで子供たちは取り組んできました。
しかし、緊急事態宣言下のコロナウィルス感染症拡大防止対策のため、たくさんのお客様に観てもらうことがかなわず、
子供たちもとても残念がっていました。
せめて友達と頑張る姿をDVDに収めて、お家の方に観ていただこうと、ビデオ撮影を行いました。
子供たちが内容を考え、山田幼稚園ならではの「からすのパンやさん」がの劇が出来上がりました。
その内容をご紹介します!
六條八幡神社の裏の『山田が森』に、なかよしカラスの家族が住んでいました。
今日も神社でなかよく遊んでいます。

「カー!カー!」「かくれんぼしよう!」

みんな上手に隠れます。一番小さなカラスがいなくなってしまい、みんなで必死に探しました。
すると、遠くの森まで行っていたのです。お母さんと兄姉カラスたちが丁寧にかくれんぼのルールを教えてくれました。

次は、カラスのジャンプ体操!木の枝に当たらないように飛んだりジャンプしたりできるかな?
一番小さいカラスが「難しい・・・」と躊躇していると、お姉さんたちが一緒に飛んでくれて、
最後まで飛ぶことができました。
「お腹すいちゃった~」
でも、お母さんがお弁当を持ってくるの忘れてしまい、みんながっくり。
すると、一番小さなカラスが「みんなでパンをつくろうよ」と言いました。

早速、家に帰ってパン作りの準備です。おつかいで、小麦粉を買いに来ました。

♪パンをつくろう!パンつくろう~!♪ オーブンで焼きます。

できたてのパンは、おいしいね!「そうだ!たくさんパンを作って、森中のみんなに配ろう」
「いいね!」「パン屋さんを開こう!」早速家族たちは、看板を作ってパン屋さんのお店を開きました。
でも、お客さんがきません・・・。
その時、森に強い地震が来ました。お母さんは、みんなを守りますが、一番小さなカラスがケガをしてしまいました。
お姉ちゃんは、「救急車を呼んでくる!」と森へ飛び出していきました。
すると、家の隣の木から火が出ています。お兄ちゃんが、「消防車を呼んでくる!」と飛び出していきました。
お母さんは、「助けてー」と叫びます。すると、パトカーがやってきて、助けてくれました。

「救急車を呼びますね」 看護師さんが診てくれます。「もう大丈夫ですよ」

消防車も出動!「1、2、3、放水!!!!!」見事、火は消えて、森が守られました。

逃げ遅れたピーちゃんとハバタンも警察官が救出してくれました。
みんな元気になったけど、お店は、めちゃくちゃに・・・。
「みんなで元に戻そう!」

家族で協力してパン屋さんを元に戻します。

きれいになったパン屋さんに風車を立てて、目印にしました。
お客さんがやってきて、たくさんパンを買ってくれました。

こうして、カラスのパン屋さんは、大人気のパン屋さんになりました。
おしまい♪
最後までやり終えた時、「やったー!最後までできたー!」と、飛び跳ねて喜んでいました。
友達と一緒にひとつの目的に向かってやり遂げた達成感を味わうことができました。
劇遊びを通して、友達と思いを通わす中で、葛藤もたくさんありました。
そんな経験を経て、劇遊びをみんなで創り上げた感動体験は、子供たちの中で
大きなパワーとなっていくことでしょう。
みんなの心がひとつになった素晴らしい生活発表会だったと思います。