クリの花が落ちる梅雨時になると、水がわく井戸なので
「栗花落(つゆ)の井」 といいます。

伝説があります。奈良時代のこと、栗花落さんの祖先、
山田左衛門尉真勝は、右大臣の二女白瀧姫に身分違いの恋をしました。
心情を察した天皇の仲立ちで二人は結婚。息子も誕生しますが、
三年後、姫は亡くなります。姫を思う真勝が邸内に社を建てたところ、
清水がわき出たといいます。
それが栗花落の井。五月ごろから夏の間だけ水がわき出ます。
北区山田町の原野地区では昭和初期まで生活用水に使っていました。
毎年十二月、住民が白瀧姫をしのんで祭りをします。
古文書をもとに案内板が作られています。