神戸の自然シリーズ20 神戸の淡水魚 原著
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29.ボラ (ボラ科)

写真提供 広瀬重夫氏

 「出世魚」といわれ、古くから神事や祝い事などによくもちいられている。成長するにつれて名を変える。全長4cmまでのものをハク、4〜18cmのものをオボコ、18〜30cmをイナ、30cmをこすとボラという。さらに40cm以上に成長したのはトドとよばれ、トドのつまりのトドは最大級のボラを表している。日本全国の沿岸域に分布する。

 河口付近から、下流にかけて、水面近くに浮かんでいるのをよく見かける。中には塩分の低い中流にまで入ってきているのを見ることがある。

 幼魚も河口を中心に多数群れていて、浅瀬の石のまわりをひとかたまりになって泳ぎ石に付いた藻類を食っている。雑食性である。食用になり、冬は美味で卵巣を固めた「からすみ」は特にうまい。

 刺身、塩焼きなどにされる。

 神戸市内でも明石川や都賀川などの河口付近から下流にかけて、ポラが溯って(さかのぼって)くるのをよく見かける。

 兵庫運河でもボラが多数水面近くにういているのを観察できる。

 釣糸をたれている人がいるが、ボラがつれているのは少ないようだ。


Mugil (Mugil) cephalus cephalus LINNAEUS
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