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■3.兵庫県南部地震で地下で起こったこと
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| ■ 地震断層 |
写真1は兵庫県南部地震で淡路島にあらわれた断層です。このように地震で地表にあらわれた断層を地震断層と呼んでいます。この時あらわれた野島断層はくい違いが1〜2mで、約10キロメートルにわたって続いています。北淡町に野島断層保存館が建てられて、そのままの姿で観察できるようになっています。
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図6 野島断層 (北淡町震災記念公園発行のパンフ(1998)参照)
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| ■ 震源断層 |
内陸で発生する地震は地下で岩盤のひずみが限界に達して破壊するときに発生します。震源は点ではなく、面として広がりをもっています。兵庫県南部地震では、淡路から阪神間に伸びる10km×40kmの面が震源でした。
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図7 震源、震源面と地震断層・震源断層
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| ■ 余震分布 |
大きな地震のあとにおこる比較的小さな地震を余震(よしん)と呼びます。図8は兵庫県南部地震の余震の分布です。余震は震源の震源の近くで発生するので、分布を調べると震源で活動した断層が推定できます。
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図8 余震分布 1995,1,27〜2,14までの余震
(気象庁による、溝上ほか(1995)参照)
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| ■ 震災の帯の不思議(震度7地域の分布) |

図9 震災の帯の不思議 (気象庁による、吉川ほか(1995)参照)
ピンク色の部分が震度7の地域 |
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図9は神戸周辺の活断層の分布と震度7地域の広がりです。もっとも激しい被害を受けた地域は、活動したと推定される断層にそって広がっていることに注目しましょう。一方で、断層の真上で一番被害が大きいわけではなかったことも注目されました。地下の地盤のようすが地震による被害に大きな影響をおよぼします。固い地盤からやわらかい地盤にゆれが伝わるとき、ゆれが増幅されることがあります(図10)。
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図10 やわらかい地盤でゆれが大きくなる |
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