新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
  前ページへ 目次へ 次ページへ
17.ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus
写真2-24.ホソミオツネントンボ.須磨区多井畑.1990.4.25. 連結植物組織内産卵


分布:ほぼ神戸全域にみられます.記録は北区道場町,有馬町,八多町,淡河町,山田町,西区押部谷町,櫨谷町,伊川谷町,垂水区奥畑,須磨区多井畑,車,長田区鹿松町,灘区六甲山町,東灘区岡本,本山町,向洋町などです.

生態:成虫で冬を越す3種のトンボの一つです.4月の中旬には水辺に現れていて,産卵活動をしていることがあります.産卵から次の羽化まで3か月程度で,7月中旬には羽化が近くなった幼虫がよくとれるようになります.その後ぼつぼつ羽化をしていくようで,7月から8月にかけて羽化した個体が飛び立つのがみられます.文献によると,夏は山間で生活しているとの記述があります.その後,秋,冬を越し,翌年の春に交尾・産卵をおこないます.ところで筆者は,老熟したメスの個体が単独で産卵するのを8月4日に観察した記録と,羽化を7月20日に観察した記録をもっています.つまり本種は,年によっては一年中成虫をみることのできるトンボといえるでしょう.

形態:腹長28〜32mm.羽化したあと,春まで体色はかっ色で青くなりません.

前ページへ 目次へ 次ページへ