新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
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20.ミヤマカワトンボ Calopteryx cornelia
写真2-27.ミヤマカワトンボ.中央区葺合町.1990.5.30. メスの静止.


分布:山地の渓流できわめてふつうにみられるカワトンボです.しかし神戸では個体数がまとまってみられるところは意外と少ないようです.生田川ではかなりの個体数がみられます.記録は,北区有野町,有馬町,淡河町,山田町,中央区葺合町,灘区六甲山町などがあります.これら以外にも,六甲山系の渓流で,年中水が枯れないところであれば各地にいると考えられます.

生態:中央区葺合町での観察によれば,5月の中下旬に羽化して,多数が河原を飛んでいるのがみられます.真夏には生殖活動がさかんで,産卵するメスのまわりをオスがせわしなく飛んでいるすがたが観察できます.ふだんはオス,メスとも石の上などに翅をたたんで止まっています.秋早くにはすがたを消してしまうようです.単独植物組織内産卵を,時に潜水しておこないます.

形態:腹長49〜64mm.独特の茶色の翅で,その色彩から他の種とまちがえることはありません.カワトンボとしては世界屈指の大きさで,幼虫もまた格別大きなトンボです.

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