双翅目(そうしもく)のなかま

 
 ハエ、カ、アブ、ガガンボなどのなかまは、前ばねだけで飛び、後ろのはね一対は退化して、ごく小さな平均棍(へいきんこん)として残り、飛ぶときの体のバランスをとる役目をします。

 成長は完全変態で、口はなめたり刺したりするのに都合のよい形になっています。

 このなかまは昆虫全体の10%ほどをしめ、世界に60,000種ほどが知られています。



写真154、ヒメヒラタアブ(上)とホソヒラタアブ(下
10月、神仙寺通2
写真155、ナガヒラタアブ
9月、自宅


■ヒメヒラタアブ と ホソヒラタアブ

 セイヨウタンポポの花に、ちょうど2種類の小型のアブが来ていました(写真154)。体の太さと、背のしま模様などは違いがはっきりしますが、体長はいずれも1cmほどです。


■ナガヒラタアブ
 庭のシオン(キク科)の花に来ていたヒラタアブの一種、体長は1.5cmと中型のアブです(写真155)。

 すぐ近くにコアオハナムグリもやってきて、花粉を食べています。



写真156、ハナアブ
9月、自宅
写真157、シオヤアブ
7月、自宅


■ハナアブ

 シオンの花にはいろんな昆虫がやってきます。これは、ハナアブ科の代表的なハナアブ(ハナアブバエ)です(写真156)。

 だいだい色の腹部の背側にある「エ」の字型の黒い紋がシンボルマークです。

 成虫はよく花にやってきますが、幼虫は長い呼吸管を持ち、汚れた水の中で生活します。


■シオヤアブ
 体は2.5cm前後と大きく、つめを持った頑丈な脚をそなえ、ほかの昆虫を狩る肉食性のアブです(写真157)。
 
 腹端に白い毛を束ねた左下のが雄です。



写真158、アオメアブ
7月、六甲アイランド
写真159、ベッコウガガンボ
5月、新神戸駅


■アオメアブ

 体が3cmにも達する大型のアブで、足にとげを立て、体つきからして見るからに精悍(せいかん)なやつです(写真158)。セミを捕らえるくらいワケはなさそう。


■ベッコウガガンボ
 体のほぼどの部分も、黄褐色と黒のまだらになっています(写真159)。
 
 触角をよく見てください。見事なくし歯状で雄のシンボルです。雌のはか細い糸状です。足はとても細くて長いので、採取したり標本にするときには、細心の注意がいります。



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