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ツマグロヒョウモン |
オオカマキリ |
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2. |
まちで見られる虫たち |
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遠くへ出かけて虫たちを調べに行かなくても、大都会のどまん中で、いくらでも目にふれ、手にすることができます。身近なところから、生き物を見る目を育てましょう。
これから紹介していく虫たちは、私が昭和62年(1987年)から16年間ほどの間に、植物しらべとあわせて、六甲山はもとより郊外の西区や北区を入れない市街地だけで、メモをしたり、写真に撮ったり、ときには採取して標本にしたものばかりです。その種類は、ざっと390種となっています。
そのおおざっぱな内訳は次の通りです。
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分類群 |
例 |
種数 |
無翅類 |
シミ |
1 |
カゲロウ目ほか |
チラカゲロウ、シオカラトンボなど |
19 |
直翅目ほか |
バッタ、エンマコオロギ、ゴキブリなど |
32 |
半翅目 |
カメムシ、セミのなかま |
45 |
脈翅目 |
ウスバカゲロウ、ヘビトンボ |
7 |
鱗翅目 |
ガのなかま |
87 |
〃 |
チョウのなかま |
37 |
双翅目 |
カ、ハエ、アブのなかま |
28 |
鞘翅目(甲虫類) |
カナブン、テントウムシ、クワガタなど |
51 |
膜翅目 |
アリ、ハチのなかま |
35 |
計 |
113科 |
392 |
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これらを全部紹介することはできませんので、その一部を写真を使って、簡単に説明することにし、さらにこまかい内訳はこのホームページの最後に発表します「市街地の生きものリスト」を見てください。
さて、この種類数を見て、みなさんはどう思いますか。これらは私一人の目で調べたもので、もっと大勢の結果をあわせたら、ふえることはまちがいなしです。みなさんの力を待っています。
ところで、神戸の市街地だけの昆虫の資料はどうなのかと、いろんな本を調べたのですが、「神戸の身近な生きもの」という本に出ているのは、文字通り、神戸市全域のもので、それによりますと、昆虫類は328科、3,182種類とのっていました。
参考までに「神戸市史」の歴史・自然編P57には、ごく小さい昆虫をはぶくと、全市域で1,814種があげられていました。
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神戸で採集された昆虫の種類数 |
トンボ類 |
71 |
カメムシ類 |
170 |
セミ類 |
9 |
甲虫類 |
1,468 |
チョウ類 |
96 |
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(高橋寿郎 1981年) |
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別に種類数にこだわるわけではないのですが、市街地という人工的な環境での生物の種類やその多少を調べ、生物と生物、人と生物、生物と物理的環境とのかかわりをしらべることは大切なことではないでしょうか。みなさんの情報を期待します。
なお、市街地の虫たちを取り上げる順序は、進化の程度が低いものから高等なものへとならべ、「水もの」については、河口から市街地の河川に住む昆虫や小動物をまとめて別にのせるようにします。
前おきが長くなりましたが、「虫が好かない」などと思わずに、小さな生きものたちに優しい眼差しを。
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虫たち |
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