半翅目−アワフキとハゴロモのなかま

写真69、シロオビアワフキ
5月、落合中央公園
写真70、シロオビアワフキ
5月、落合中央公園


■シロオビアワフキ


 公園のふちで除草を免れたヨモギの茎に、まるでつばを丸めて吐いたような泡のかたまりがついていました(写真69)。これは見た通り、アワフキムシのお宿です。卵からかえった幼虫は、腹端から体液を出し、気門から空気を送り込んで小さな泡を連発し、膨らませてその中にひそんで植物の汁を吸い上げ成長します。

 公園をふちどっている低木のシャリンバイの枝にも、同じアワフキの泡が見られました(写真70)。

 この虫は、食草(しょくそう)とする植物の種類が一定しないで、選択に幅のある広食性(こうしょくせい)です。

 泡の上や近くには、暗い赤っぽい小さな虫が見えます。形はセミやウンカのなかまに似ています。
 これらはまもなく成虫に脱皮していく老熟(ろうじゅく)幼虫です。



写真71、アオバハゴロモ
7月、落合中央公園
写真72、アオバハゴロモ
9月、神仙寺通2


■アオバハゴロモ(幼虫)

 池の斜面に植えられているイタチハギ(北米原産、マメ科)の枝にろうのようで綿状の白い覆いをかぶったアオバハゴロモの幼虫が見えます(写真71)。少なくとも4匹いるようで、手でふれたりすると、よく発達した後あしで「ピョン」と跳ねます。一番下には既に成虫となったのが続いていました。


■アオバハゴロモ(成虫)
 住宅の溝のわきにイヌビワ(クワ科)が生え、その枝にはイチジクに似た果実が見えます。枝の先に近い養分の多そうなところで一列になってハゴロモが並んでいました(写真72)。
 
 羽は薄い緑色で、横から見るとなんとなく爪のような形です。

 先程のアワフキ同様、こちらも果樹園の害虫です。


 

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