■ヤマトシミ
体はにぶい銀色をして、1cmほどの昆虫は、家の中で、本、衣類、パン、メリケン粉、糊(のり)のついた品物を食べるといわれています。体は頭・胸・腹の3つの部分、胸には3対(6本)の脚(あし)があり、カニのなかまでも、クモやゲジゲジのなかまでもありません。りっぱな昆虫の一員ですが、翅(はね)はなく、卵からかえった幼虫は、成虫(親)と同じ形で、変態しないで、脱皮だけをして大きくなっていきます。
ですから、昆虫のなかまでは、カミキリムシやハチのなかまと比べると、原始的で下等な部類とされています。
最近は、このヤマトシミよりも触角が短く、体が暗い鉛色のセイヨウシミという帰化種が増えていると言われています。みなさんの家ではどうですか。私はまだ見ていません。見つかったら、いろんな食べ物を入れて、しばらく飼ってみましょう。
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