神戸の自然シリーズ8 神戸の蝶
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 8.ナガサキアゲハ /アゲハチョウ科


 類似の種類はない。神戸産の雌の白斑は四国や淡路で得られる個体に近い。

 神戸では定着しているかどうか不明であるが、ここ2〜3年採集例が多く、特に1980年8〜9月には垂水区ジェームス山で23雄1雌を採集し、なお、それ以上の個体を周辺で観察した。1981年5月3日同地で2雄春型の発生を見たが、さらに春型の発生についても調べる必要があろう。南方系の蝶で淡路の南半部では土着しているとされる。

 林の縁や人家近くの植え込みに発生が多く、クロアゲハよりゆるやかに飛ぶ。神戸で観察した夏型はクサギにも来たが、モンキアゲハほど頻繁に吸蜜しなかった。東垂水町の筆者の庭ではハイビスカス(赤)、サンダンカ(朱)にも吸蜜に来た。

 神戸での発生経過は不明。北九州、四国では年3回発生、蛹越冬、神戸で8〜9月に得た個体はどの時期にも新鮮なものとかなり飛び古したものを含んでいた。幼虫は栽培ミカン類を食べる。


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