神戸の自然シリーズ15 生田川の自然をさぐる
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左下:オオバヤシャブシの花
 花は3月中旬から4月のはじめにかけ、葉より先に開く、まるでイモムシのように見える大きな花序が雄花の集合で、黄色の花粉は風でとぶ。多くの花がそうであるように、この場合も雌雄は少しずつ時をたがえて成熟する。これは自家受粉をさけるためである。枝の頂きにみえる小さい花序が雌花で、まだ苞から顔を出したばかりだ。とがってみえるのはこれから伸びて枝、葉となる頂芽
上:オオバヤシャブシ(カバノキ科)
 足場の悪いがけっぷちのような所にでもよく耐えて成長するので、崩れやすい山のふもとの砂防用として大切な樹木である。 早春の花の時期は遠くから見ると淡黄色にみえて美しい。果実は単球で枝につき、翌年まで残る。また、緑色部を多く残したまま落葉する。

右下:夏のオオバヤシャブシ

災害を防いだ肥料木

 六甲山地の南面には急な斜面が多く防災上の対策がいろいろと施されてきました。植林事業もそのひとつで、それには、ヤマモモ、オオバヤシャブシ、ニセアカシアなどの菌根をもつ植物が植えられました。これらの植物は空中の窒素を固定する放線菌共生しているのでやせ地でもよく育ちます。

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