神戸の自然シリーズ2 神戸のかたつむり
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V.神戸の代表的な陸貝
(6)コウベマイマイ Aegista kobensis (Schmackeret Boettger,1890)

 コウベという和名がつき、学名にも「神戸の」という意味に名付けられた、神戸を代表する陸貝である。分布は京都付近を東限に近畿中部から中国、四国、九州へ広がっているが地方変異がみられる。殻は平巻き状で、大きく、へそ穴がひじょうに広く開いて(オオベソマイマイの仲間)いる。殻は黄褐色〜赤褐色で光沢がある。殻口はたいへん厚くなり白色をしている。軟体は黒褐色である。

 神戸ではほとんど全域の低山部、山麓部に分布するが、山頂部や平野部にはほとんどみられない。個体数も割合多く、コウベの名にはじない貝といえる。ただ一般的には中型(殻径13〜15mm程度)で、林中の落葉上や、石垣のくぼみ、岩かげなどを生活舞台としているので人目につきにくいかたつむりである。

 前に述べてあるように平巻き状で周辺が丸く、殻口が真白という、多少普通のものと変わった感じで、ちょっと殻口にアクセサリーをつけたスマートな陸貝でおしゃれな街、ファッション都市に似合うかたつむりなんていうのは、ちょっとこじつけ過ぎかもしれないが、一応神戸という名にふさわしいものといえよう。

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