■水田での採集法

 兵庫県南部では5月の連休、ゴールデンウイークに早場米(早稲品種)の田植えが行なわれています。そのため、天候がよければ連休明けには水田の風下側に黄緑色のあわが吹きよせられ、手ですくい取ることができるようになります。以後、田植えの終わった水田があれば水面の緑っぽく色のついた所をさがして、採集場所とできます。

 手などですくい取ったあわ(材料)はかなりどろどろとした濃い緑色のもので、水を加えて適度な濃さとしてください。2〜3日間は、日に当てておけば腐敗せずに緑ソウ類も多く観察することができますが、日が経つにしたがって変化して種類数が急激に減ってくる。できるだけ採集してから時間をおかないで観察するのがいいでしょう。

 なお、水田には所有者がいますので、必ず許可を取ってから採集するようにしましょう。

黄緑色のあわのようにみえる
浮遊物の中には
植物を中心とした
たくさんの微生物が見られる。

あわの部分を手でかき集めて
ビンに採集する。

赤く見える粉のような浮遊物
こういったところには
たくさんのミドリムシが
集まっている。

同じように、
表面の浮遊物を手でかき集めて
ビンに採集する。

水田での採集方法のビデオ(41秒)


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