私たちの研究会では、水田以外の微生物の採集場所について、実際に採集に出かけ、教材の収集場所としての可能性をさぐってみました。ここのその結果をレポートします。水田が近くにない学校などでの参考にしてください。


■1.学校ビオトープでの採集

 学校ビオトープ(水辺型)での微生物の採集は、ピペットを使ったり、プランクトンネットを使ったりします。ピペットでは、水草や壁の表面の部分を重点的に吸い取ります。プランクトンネットは、通常の方法で使用するとよいでしょう。数は少ないですけど、いろいろな微生物が見つかることでしょう。



ビオトープでの採集方法のビデオ(ピペットを使う:36秒)


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ビオトープでの採集方法のビデオ(プランクトンネットを使う:65秒)


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■2.川での採集

 神戸市内の河川は、小河川が多く、普段水量が少なく、河川も整備されているところが多く、水辺に近づきやすいので、微生物採集のための採水が比較的容易です。ただし大雨の後など、増水時には近づくのは危険です。

■採集場所

 実際に採集に出かけた場所を紹介しておきます。

 明石川の、市営地下鉄西神中央駅、また神戸電鉄栄駅または押部谷駅から10分〜30分のところ。周囲は田園が多く、流れはゆったりとしています。支流や細流が多く採水しやすくなっています。

 伊川の、市営地下鉄伊川谷駅から徒歩数分のところ。よく整備された小さな川で河原に降りやすく、採水が容易です。

 生田川の、市営地下鉄新神戸駅から約1時間、市が原付近。広い河原で水量が少なく採水しやすくなっています。水質が良好で、流れる水よりも転石についている付着藻類をへら状の物で削り取る方が微生物は多く採集できます。

 住吉川の、JR住吉駅から徒歩5分、阪急岡本駅から徒歩10分、また阪神魚崎駅からすぐのところ。両側に散歩道が整備され、河原に安全に降りられます。人通りが多く、水遊びを楽しむ子供たちも多いです。


■採集方法
  1. 採水器による採集(水面または中層水をポリエチレン製ビンで採水する)。
  2. プランクトンネットまたは目の細かい網で採集する。
  3. へら状の削り取る物で、水底にある岩や石の表面に付着する藻類を削って採集する。
  4. 調査地点、採集方法、天候、気温、水温、流速、水深などを記録しておくとよい。

■採集された微生物
  1. 植物性プランクトン  藍藻類、珪藻類、緑藻類。
  2. 動物性プランクトン  ワムシの仲間、ケンミジンコの仲間など。
 密度はあまり高くはないが、いくつかの群の微生物を採集することは可能であった。