神戸の自然シリーズ18 神戸の身近な生き物地図
  前ページへ 目次へ 次ページへ
■タイコウチ

タイコウチ
 タガメについで大きい大型のカメムシです。体長3〜3.8cmで細い体をしており、色は暗褐色です。腹の先には、ほぼ体の長さと同じくらいの呼吸管があります。これを水面に出して呼吸をしています。

 前脚は捕獲脚となり、小魚・オタマジャクシ・小昆虫などを捕えて、その体液を吸います。池や沼、水田などゆるやかな水の流れのところにすみ、水生植物の間にいて、はって移動しています。泥の中にもぐって冬を越します。

 地方名が多く、西神地区ではガタロと呼ばれ、子供たちに親しまれています。

 本州から南の各地にすんでいます。


タイコウチ
 水生昆虫の中でも普通に見られる種です。生息環境として池や川、水田が必要であるため、池や水田が多い北区、西区、垂水区からの報告がたくさんありました。旧市内からの報告のうち現在の環境条件からみると分布が疑しいところもあります。

 タイコウチの名のおこりは、この虫をつまみをあげて机の上にでもおくと、逃げようとして左右の前足を交互に動かし前進します。その前足の動かし方が、太鼓を打つ様子に似ているのです。

 呼吸管を水面に出して呼吸をするので、この虫を捕えて持ち帰るとき、水中に入れて運搬すると弱らせます。ビニール袋にしめらせた水草を入れ、その中に入れて持ち帰ればよいのです。直射日光をあてないかぎり特に空気穴もいりません。水そうを用意し水草を植えると、水草につかまり、オタマジャタシや小魚をねらっている様子、うまく捕えて体液を吸っている様子など、普段、なかなか目につかない光景が見られます。


前ページへ 目次へ 次ページへ