神戸の自然シリーズ18 神戸の身近な生き物地図
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■キリギリス

草の上でなくキリギリス

雌は長い産卵管を持つ
太い触角のショウリョウバッタ
キリギリス(成虫6〜9月)
 夏の鳴く虫として、なじみの深い昆虫です。体長4cm。体は太く、触角は細長く、後肢は長くて大きくのびています。翅は体に比べて小さく、緑色のすじと小さな黒点があります。雑食性で小昆虫や軟かい植物を食べます。ふ化したばかりの幼虫が、4月の中旬から下旬にかけて、タンポポの花粉を食べているのをみかけます。

 成虫は、6〜9月に、日当りのよい草原や川原、土手などにすみ、雄は高く突きでた草に下向きにつかまってギーツチョン、ギーツチョンと続けて鳴いています。

 ハネナガキリギリスという別種が北海道にいますが、生態はキリギリスと同様です。

 本州・四国・九州に分布。


キリギリスを知らない子
 予想していた分布域を上回る多くの報告がありました。旧市内では大きな草原が少なくなった現在、はたしてこれほど生息しているのか疑問が残ります。バッタや他のキリギリス科の虫と混同したのではないでしょうか。

 神戸の小中学生でキリギリスの実物写真と名前が一致したものはわずかに17.8%でした。

 バッタと見わけ方は、触角の太さと長さで、バッタは太くて短く、キリギリスは、細くて長い触角をもっています。また、キリギリスとコオロギのなかまは、体形で区別でき、マッチ箱をそのまま置いたような虫がコオロギの仲間で、縦に置いたような虫がキリギリスの仲間です。体色だけではよく間違えることが多く、子どもたちは、よくこの虫をバッタといっています。成虫は夏6〜9月ごろまで生きます。

 5月ごろ土中の卵は、ふ化し、幼虫は花や葉も食べますが、ほかの虫もつかまえて食べます。幼虫の食事にはツユクサと動物質の餌を、成虫になれば、ナスと動物質の餌を与えます。


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