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| II.神戸港のプランクトン−ケイソウの仲間 ... |
ステファノピキシス Stephanopyxis 属 |
細胞は円筒形ないし楕円体で球形のこともある。殻面には六角形の網目状の模様がある。ふたの面には棘があり、これで隣りの細胞と連結し鎖状の群体をつくるが、普通は数個つながるだけで短い。色素粒は小形で円板状のものが多数ある。
沿岸性の浮遊ケイソウであるが遠洋でも発見される。神戸港ではステファノピキシス・パルメリアーナS. palmeriana が普通に見られる。
ステファノピキシス・パルメリアーナ Stephanopyxis palmeriana
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細胞は普通直径19〜156ミクロンの円筒状である。ふたの面はやや弧状にふくらんでいるが、ほとんど平らなこともある。周りには連結棘があり、これで隣りの細胞とやや間隔をおいて連結している。8個くらいの細胞が連結し、真直ぐな群体をつくる。スケレトネマ・コスタータムSkeletonema costatumもこの種と同じように連結棘で連結した群体をつくるが、本種の細胞の方がはるかに大型なので容易に識別できる。
属名のStephanopyxis はラテン語で「王冠」を意味するStephanoと「箱」を意味するpyxisとからなる。そう言われて観察してみると、なるほど王冠や箱の形をしているように見えてくるから不思議である。
暖海性で、黒潮に洗われる沿岸に多く、単独で多量に採集されることもある。神戸港にも生息するが量的には少ない。
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