神戸の自然シリーズ16 神戸層群の化石を掘る
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第1章 タイムマシン”神戸フローラ号”の旅立ち



 私は、タイムマシンの神戸フローラ号です。

 みなさんは、タイムマシンを知っていますか。

 そう、過去や未来の世界に行く乗り物のことです。

 今、神戸フローラ号には地層の中に眠っていた、フー太たちを乗せています。

 フー太たちの住んでいた頃には、神戸市一帯に大きな湖がありました。火山活動も活発でたくさんの火山灰が飛んできました。その火山灰に埋もれて化石になったのがフー太たちです。

 私は、フー太たちに現代の科学の光をあててみました。そうすると、不思議なことにフー太はフウの木、ミキちゃんはヌマミズキの木の祖先であることがわかりました。そして、ほかの仲間たちの名前もつぎつぎにわかってきました。

 では、みなさん、私の神戸フローラ号にお乗りください。フー太たちと一緒に1500万年前※1の神戸の森にご案内します。


改訂註※1 現在では年代測定の結果3500万年前とされています。

(フローラは植物化石群、植物相のことです)

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