神戸の自然シリーズ16 神戸層群の化石を掘る
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ヒノキバヤドリギ属 Korthalsella sp.



▲発見場所
加東郡東条町
の柱状図
▲名前のようにヒノキに似た
葉形である
■多数の節が見える

ヒノキパヤドリギ属

 ヒノキバヤドリギの化石は、神戸新聞の記事をみて探しに行き採集したものです。兵庫教育大学の院生が東条湖付近の神戸層群から発見したと報道されたので、私も採集しようと東条湖に行き見つけたものです。

 名前のとおり、ヒノキに似て枝はやや扁平で多くの関節があり、よく分岐しています。葉は細かな鱗片状の突起になっています。

 神戸層群ではもっとも古い有野累層より採集しました。

 現生のヒノキバヤドリギ属はアフリカ、ヒマラヤ、東アジア、東南アジア、オーストラリアに約20種が分布しています。また、ヒノキバヤドリギは常緑の寄生木で、ツバキ科、モチノキ科、モクセイ科などによく寄生しています。化石からは寄生されている木はまだ発見されていません。

(ヤドリギ科 ヒノキバヤドリキ属 Korthalsella Van Tiegh.)

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