トンボのからだのつくり 新・神戸の自然シリーズ1 神戸のトンボ
 
■成虫のからだのつくり


 トンボは昆虫の一種です。昆虫の特ちょうは、からだが三つの部分に分かれ、それぞれ頭(あたま)胸(むね)腹(はら)とよばれていること、また脚(あし)が6本あること、翅(はね)が4枚あることです。トンボのからだもはっきりとそのようになっていることがわかります。

 頭には、複眼(ふくがん)とよばれる大きな「目」があります。この大きな「目」のおかげで、飛びながらでも、飛んでいる小さな虫をみつけてつかまえることができます。あと、エサをたべるための口(くち)や、みじかい触角(しょっかく)があります。

 胸には、大きな翅(はね)が4枚と、つかまえたエサをにがさないように、するどいとげのある脚(あし)が6本あります。

 腹には、10の節(ふし)があり、これはトンボの大切な特ちょうです。胸に近いほうから、腹部第一節(ふくぶだいいっせつ)、第二節、・・・のようによびます。

 オスでは、この第2、3節に、副性器(ふくせいき)とよばれる、メスとの交尾(こうび)につかう器官(きかん)があります。メスでは、第9節に産卵管(さんらんかん)があるものと、第8節に生殖弁(せいしょくべん)をもつものがあります。

 第10節の先には、メスでは尾毛(びもう)とよばれるきかんがついていますが、オスでは上付属器(じょうふぞくき)下付属器(かふぞくき)とよばれるものがついていて、メスと連結するときに使われます。

 トンボのはねは、大空を自由に飛びまわれるように、軽くじょうぶにできています。翅脈(しみゃく)というすじが、網の目のようにはりめぐらされていて、そのあいだの翅室(ししつ)という部分に、透明なまくがあります。翅脈は骨組みの役割をしています。

 トンボとよくにた昆虫はたくさんいますが、はねに結節(けっせつ)三角室(さんかくしつ)縁紋(えんもん)などがあるのが特ちょうです。イトトンボのなかまでは三角室の代わりに四角室(しかくしつ)があり、また縁紋(えんもん)はないものがあります。


■オスとメスのみわけ方


 トンボのオスとメスは、副性器(ふくせいき)があるかないかでみわけられます。副性器は交尾のときに使われます。副性器は横から見ただけでは見えないことがあります。必ずうら返して見てください。

 そのほか、オスでは、腹の先端に、上付属器(じょうふぞくき)下付属器(かふぞくき)があるのに対し、メスではそれらがなく、代わりに尾毛(びもう)があります。

 上の右の写真で、上側のオスは下のメスの後頭部を、上付属器(ょうふぞくき)と下付属器(かふぞくき)ではさんでいます(2)。そして、副性器(ふくせいき)で交尾(こうび)(1)していますね。


■幼虫(ヤゴ)のからだのつくり

トンボのなかま(不均翅類)の幼虫



イトトンボのなかま(均翅類)の幼虫


 トンボの幼虫(ようちゅう)のすがたは イトトンボのなかまと、ふつうのトンボのなかまとでは 大きくちがっています。

 トンボの幼虫は、エラで呼吸しています。エラは肛門(こうもん)のなかの、直腸(ちょくちょう)というところにあります。ですから、外からは見えません。イトトンボのなかま(均翅類:きんしるい)のトンボでは、尾鰓(びさい)というものがついていて、これを使って呼吸しているといわれていますが、これがちぎれてとれても生きていますので、その役割ははっきりしていません。

 大きな幼虫には、翅芽(しが)とよばれる、はねを収めるいれものがありますが、小さな幼虫ではとても小さく、めだちません。

 側棘(そっきょく)とは横のとげ、背棘(はいきょく)とは背中のとげのことです。これらは、幼虫の名前を決めるときに大切な区別点になります。

 幼虫の体でいちばんびっくりするのは「あご」です。正しくは下唇(かしん)といいいますが、折りたたみ式でのびるようになっています。これをすばやく出して、エサをとらえます。右の写真はオニヤンマの幼虫の下唇をのばしたところです。


トンボの体のつくりのくわしい図はここをクリック

Duplicated from http://www.odonata.jp/forpupil/morph.htm