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新・神戸の自然シリーズ発刊にあたって
神戸は,都市の近くに自然があり,海・山という自然条件に恵まれたまちです.
この神戸の自然については,これまでにも多くの人々によって,いろいろな切り口で調査が行われ,多くの図書が発行されています.なかでも昭和54年から平成元年に刊行された「神戸の自然シリーズ」全21巻は,大きな成果を残しています.
さて,近年,市民の身近な自然に対する関心は高まっており,自然環境の保全を目的とした取り組みも盛んになって来ています.また,世界的にみても,生物多様性に関する条約が結ばれ,その保全の重要性が認識されつつあります.
このような状況において,神戸市では平成8年度より市民や小中学校の参加を得て「身近な生きもの調査」を開始しました.この調査は,身近な生きものの分布を明らかにするほか,生きものを調べることを通じて,身近な環境に目を向け,環境保全意識が芽生えることを目標としています.
この度,「身近な生きもの調査」の成果と学識経験者の知見を組み合わせ,「新・神戸の自然シリーズ」を発行する運びとなりました.
神戸の自然に親しむ図書であり,小中学校の教材,自然観察や環境教育の手引き,さらに,震災後の神戸の自然環境を市民とともに記録し,21世紀につなぐ基礎資料など,読者の多様なニーズに対応できるものと考えています.
生きものが身近にいる環境は人にとっても心地よい環境の指標となります.生きものとの触れ合いは,環境保全に対する意識の向上にも役立ち,生きものを慈しむ心を育て,生きる力を養う環境学習の場としても重要な役割を担っています.
「新・神戸の自然シリーズ」が,「自然の摂理のもとにみんなで築く環境にやさしいまち・神戸」の実現に向けた基礎資料として役立てば幸いです.
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身近な生きもの調査運営委員会 代表 武田 義明
(神戸大学発達科学部) |
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