有野川下流 武庫川水系の特徴は、ゆったりと流れる、幅の広い川があることです。 　武庫川水系を構成する主な河川には、武庫川、波豆川（はずがわ）、船坂川、有野川、有馬川、長尾川、八多川（はたがわ）などがあります。このうち、有野川の下流や武庫川本流は、ゆったりと流れる大きな河川の中流域の雰囲気があります。神戸市内ではこのような風景は、ここ以外では見ることができません。 　これ以外には、山からの水のわき出しが多く、湿地が点在しているのも特徴です。道場町にある千刈水源池は波豆川をせき止めてつくったもので、羽束川（はつかがわ）と波豆川が流れ込んでいます。 　こういう環境の特性に応じて、水辺の生き物も特徴的なものが生息しています。オナガサナエ、キイロヤマトンボなどは広い河川の中下流で生活するトンボで、市内ではこの地域にしか見られません。淡水魚ではカワヒガイなど、中・下流に生息するものがみられます。 武庫川：神戸市内を流れる一番大きな川です。 長尾川：最近住宅が多くなってきました。 湿地：水のわき出しによる湿地がたくさんあります。 カワヒガイ：川の中・下流に生息する淡水魚です． オナガサナエ：広い川に生息するトンボで、神戸市内では道場町にだけ見られます。 オジロサナエの羽化：武庫川水系には河川に生息するトンボが多いのが特徴です。