神戸の自然シリーズ5 神戸の野鳥 第2版
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−1.野鳥観察をはじめる人に

鳥の特徴をはやく見ぬこう

 前にも書いたが、野鳥を知るのは、その名をおほえ、野外で種類の識別ができるようになることからはじまる。そのためには、一度でも多く野外に出ることである。

 実際には独習しなければならない場面も多いと思うから、本文にはその要領を簡単に書いてある。

 鳥にくわしい人について学ぶのが、最も早く上達する。飼鳥家やハンターには、野鳥にくわしい人が多いが、迷信的な言い伝えが広く信じられているから注意を要する。

 野外観察向きの図鑑にはくわしく出ているから観察に出かける前によく見ておくのがよい。

 あらかじめその日に出かける土地の環境を知っておけば出現する鳥の種類を予想でき観察のポイントをつかんでおくことができる。

 たとえば、山の森にはヒバリは見られない。

 至近距離で見られない。古くてもよくなれた双眼鏡がよく、すばやく視野にとらえなければならない。新しいものはあらかじめ使いならしておく。

 瞬間的に特徴をよみとる訓練が必要になる。森林の鳥には特に要求される。そのためには種類の判別に必要な特徴のいくつかをすばやく眼球に焼きつけることである。そのポイントになるいくつかを並べてみると、






体型、色彩など:
顔の模様、虹彩の色、羽冠があればその形、の型、腹や尾の型とその名称、背の色、目立つ模様、翼や尾の色、模様(飛んだとき、止ったとき)、体形、翼の形、尾の形や長さなど。

大きさ:ごくふつうに見られる鳥を基準に使うとよい。スズメよりわずかに大きいとか、カラスぐらいの大きさという表現でよい。カモサギのような特殊な体型のものは似た形の種類で知っているものとくらべるのがもっともよい。飼鳥とくらべるのもよいが、野外と籠の中では違って見えることがある。

動作の特徴:歩き方、尾や腰をふる種類が多いがその動作。飛翔のようす、はばたきの速さや深さ、滑翔の用い方など。

鳴声:野鳥のレコードやテープが市販されているから参考にするとよい。毎日曜日朝8時のNHK−FM「朝の小鳥」「自然と共に」も参考になる。さえずりは特徴もはっきりしていておほえやすいが、野外では地鳴きによって種類の判別をしなければならないことの方が多い。市販のレコードやテープはさえずりを中心としたものが多いのが欠点である。一般に鳴声をカタカナで表わしているが、個人の感覚の差で大きくちがってくるから注意を要する。古くから伝わる「開きなし」(例えば、ウグイスのホーホケキョやホトトギスのテツペンカケタカなど)は参考になることが多い。

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