水ぎわの植物たち

写真530、オランダガラシ
5月、住吉川
写真531、オオカワジシャ
4月、生田川


 ■オランダガラシ
 水際の地表をはったり、浅い水につかったりして水辺の最前線に生えます(写真530)。別の名をクレソンというヨ−ロッパ原産の植物で辛味(からみ)があり西洋料理に用いられる野菜が野生化したものです。白い花びらは4枚、おしべ4本は長く2本は短いアブラナ科の植物(日本では60種)のひとつ。


 ■オオカワジシャ

 水につかった根茎(根のついた地中の茎)から、高さ50cm前後に茎を立てて、ササ型の葉を対生につけます(写真531)。花は道ばたのオオイヌノフグリとそっくりでうすい紫色。ゴマノハグサ科の帰化種。


写真532、タテバチドメグサ
8月、住吉川
写真533、ミゾソバの群落
10月、住吉川


 ■タテバチドメグサ
 チドメグサのような形をした円形の葉はそれよりはずっと大きく直径が3〜5cmほど。花は緑白色で小さく目立ちません(写真532)。

 熱帯魚の飼育水槽にと移入されたヨーロッパ原産の帰化植物で、1987年、淡路島で野生化しているのが見つかりました。


 ■ミゾソバ
 名のとおり溝に群がって生えるタデ科の植物で、栽培されるソバと同じなかまです(写真533)。

 秋にピンク色の花をたくさん咲かせます。


写真534、キシュウスズメノヒエ
8月、住吉川
写真535、キシュウスズメノヒエの穂
8月、住吉川

 
 ■キシュウスズメノヒエ
 これは流れを真横から見たもので、他の水ぎわの草たちと同様、水辺の最前線をおおっています(写真534)。


 ■キシュウスズメノヒエの穂
 茎はつるとなって水中や地表をはい、枝からV字型に穂を立てます(写真535)。黒っぽい葯(やく。花粉がつまっている)が目につきます。これも帰化植物で北アメリカの原産です。


写真536、ボントクタデ
9月、住吉川
写真537、ツルヨシ群落
10月、住吉川


 ■ボントクタデ
 これもタデ科のなかまで高さ60cm前後になります(写真536)。

 
 ■ツルヨシの群生
 水の流れに沿って長いつるを地上にはわせ下流側に向かって延ばしています(写真537)。このようなつるを匍匐茎(ほふくけい)とよび、節より根を下ろし、上に向かって (かん。多くは中空で長く伸び節をもったイネ科の茎)を立てふえていく。

 増水や強い流れに耐えるので上流から中流にかけて広がります。これに対しヨシはほふく茎をもたず、河口近くの水辺や池のふちなど静水地や湿地でふえます。市街地の川でヨシが見られるのは垂水区の山田川と福田川だけです。


写真538、ジュズダマ
10月、住吉川
写真539、イヌキクイモ
10月、住吉川

 
 ■ジュズダマ
 家畜の飼料にするハトムギに似た熱帯アジア原産の帰化植物。だ円形をしたかたいさやの中に雌花がはいり、黄色の葯を出した雄花が垂れています(写真538)。
 
 ■イヌキクイモ
 北アメリカの原産で外回りの舌状花(ぜつじょうか)が10個以下で地中にある塊茎(かいけい)は小さく、それらが多くて大きなキクイモと区別します(写真539)。



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