道ばたに見る春の草たち 広瀬重夫
 エンドウのなかま

写真44 ヤハズエンドウ
4月,垂水区.
写真45 スズメノエンドウ
4月,灘区.


■ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)
 ヤハズエンドウ(写真44)は,歩道の植え込み,公園の片すみ,空き地の一角など,春になれば紫紅色の花でみなさんになじみの野草です.実が熟すると,カラスのように黒いさやとなりますので,ふつう,カラスノエンドウと呼ばれます.

■スズメノエンドウ
 全体がカラスノエンドウよりずっと小さく,花をつけている柄が長いのですぐ見分けられます.人の踏みつけには耐えられませんので,フェンスや植木,背の高い草のまわりなど,通路から少し離れたところに生えています.

 これとよく似ているのが,カスマグサで,下図を見て区別してください.

 以上3つはいずれもレンゲ草と同じマメ科植物です.



左の図のほか,以下の点でも観察して比べてみよう.
  1. 1枚の葉についている小葉の数,その形と大きさ(長さ,幅),小葉の葉先の形など.
  2. 巻きひげの分かれ方とその数,違いはあるだろうか?
  3. たねの大きさ(10個ほどを一列につめてならべ,その長さを測る)
  4. 托葉の形など.
※ヤハズエンドウはふつうカラスノエンドウと呼ぶ.


くらべてみよう
草や葉の大きさ 花の色 花の柄の長さ 花の数 1豆果の種の数
ヤハズエンドウ 濃紅紫色 ごく短い 1〜2個 10個近く
カスマグサ 淡紅紫色 長い ふつう2個 3〜4個
スズメノエンドウ 白紫色 長い 4個ほど 2個


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