道ばたに見る春の草たち 広瀬重夫
 ゴマノハグサ科のなかま

写真46 トキワハゼ
6月,灘区.
写真47 ムラサキサギゴケ
トキワハゼに似ている.


■トキワハゼ
 トキワハゼ(写真46)は土のある庭先や公園,道ばたなど,背の低い草に混じって生え,後で紹介するサギゴケ(写真47)に似ていますが,根ぎわから地表をはう茎はありません.一年中どこかで花を見ます.「トキワ」は年中の意味ですが,ここでは,年中花がみられるようすを表しています.


写真48 ツタバウンラン
4月,灘区.
写真49 マツバウンラン
5月,中央区.


■ツタバウンラン
 甲子園のツタのように,石垣を広くおおっています.グランド・カバーグラスといって,庭や裸の土をおおって,雨水から地表の土が流れ,土がやせるのを防ぎ,背の高い雑草が生えたりするのをおさえ,暑さをやわらげるなど,人と環境にやさしい草のひとつ.地中海地方の原産で,観賞用に持ちこんだものが街中に散らばりました.

■マツバウンラン
 日のよく当たる街園や墓地などで群がって生えているところを見たことがあるでしょう.葉は細くて小さく,うすい紫色の花はさわやかで感じのよい草ですが,ゴルフ場に生えたりするといやがられる草でもあります.生まれは北アメリカです.

 以上3つはいずれも花の形がよく似ています.


ゴマノハクサ科のなかま

生育 生活型 自生環境 市街地では 花の色 花の時期
トキワハゼ 越年草 立ち上がった茎
を持つロゼット
乾燥がちな
ところでも
人の踏みつけ
にも耐える
紫と白 ほとんど年中
ムラサキサギゴケ 多年草 ランナーを出し
てはう
少し湿った
ところ
まず見られない
田のあぜに

似たものどおしを比べる

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