道ばたに見る春の草たち 広瀬重夫
 シロツメクサのなかま

写真50.シロツメクサ
5月,垂水区
写真51,ムラサキツメクサ
5月,須磨区


■シロツメクサ
 知らない人はないくらいありふれた草です.葉はふつう3枚が一組(3小葉といい複葉の一種)ですが,みなさんの中には,4枚のクローバーさがしで遊んだこともあるでしょう.

 明治の始まる前,オランダ製のガラスを箱づめにして運びこむとき,この草を干してクッション代わりに使ったところからついた名前です.牧草として,またミツバチの蜜源として,また芝生代わりの草としても役立つ,ヨーロッパ原産の帰化種です.


■ムラサキツメクサ
 別の名を,シロに対しアカツメクサともいいます.やはり家畜の飼料としてヨーロッパから移入されたものが,牧場からはみ出てあちこちに広がりました.


写真52,コメツブツメクサ
5月,垂水区
写真53,ムラサキウマゴヤシ
5月,東灘区


■コメツブツメクサ
 公園,集合住宅の芝生地,道路の中央分離帯などで,しばしば群がって生えるのを見かけます.写真52に混じっている細い草はナギナタガヤで,どちらもヨーロッパ産です.

 なお,これよりももっと大きな黄色の花のかたまりになっているのがみつかったら,それはクスダマツメクサです.最近市内で増えてきましたのでさがしてみましょう.


■ムラサキウマゴヤシ
 同じような姿,形で,まぎらわしい名のなかまがたくさんありますが,これは,3小葉はずっと幅がせまくて細長いので,区別しやすいです.ただし,花は紫に限らず,白っぽいものもありますから色にこだわらないようにします.地中海地方が原産地です.

 以上○○ツメクサ,△△ウマゴヤシなどと名のついたなかまは,すべてマメ科の植物で,根には空気中のチッソ成分をとらえる,根粒バクテリアが住み,共生しています.


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