| キクのなかまの夏草 |
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キクのなかまは維管束植物(いかんそく植物)の中では最も種類が多く、約2万種と言われます。2,3の夏草を通してその素顔にふれましょう。
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写真244、ハキダメギク
6月、神仙寺通1 |
写真245、ブタクサ
神仙寺通2 |
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■ハキダメギク
漢字で書けば「掃き溜菊」でしょうか。花は小さいですがまわりに白の舌状花、中は黄色の筒状花からできていて、春のページで説明があったように、多くのキク科のなかまの特徴を備えています。熱帯アメリカ原産の帰化植物で、畑の雑草として広がっています(写真244)。
■ブタクサ
北米原産で、明治の中頃に関東地方で知られるようになり、いまや全国に広がっている帰化植物です(写真245)。
細長く立てた穂状のものは雄花だけの集合で、その一番下に苞葉(ほうよう)に囲まれた2つ3つが雌花です。
キク科の多くのなかまが虫媒花なのに、このブタクサは風媒花で、北米では花粉症をおこす植物とされます。似たものにやはり同じ外来種のオオブタクサ(葉がクワに似る)がありますが少数派です。
なお、よく似た名前のブタナ(キク科)がありますが、これは春咲きで、花はタンポポ型で美しい。
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写真246、ヒメムカシヨモギの群落
8月、小野浜町 |
写真247、ヒメムカシモヨギ(左)とオオアレチノギク(右)
9月、須磨寺1 |
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■ヒメムカシヨモギの群落
震災後の空き地などで大いに広がっているのは、北米産のヒメムカシヨモギです(写真246)。ほっそりして背高く、ぎっしりと生えています。このヒメムカシヨモギは大群落をつくりやすい植物のひとつです。まれに茎の上の方に小枝をたくさん出しているように見えるのが、オオアレチノギクです。
■ヒメムカシモヨギとオオアレチノギク
ヒメムカシヨモギには白い舌状花が見られます。一つ一つの花(頭状花)がヒメムカシヨモギよりも大きく、舌状花が見えないほうがオオアレチノギクです。2つ並べて比べてみると違いが分かりやすいです(写真247)。
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写真248、アレチノギク
2月、青谷町2 |
写真249、オオアレチノギク
10月、狩口台3 |
写真250、ヒメムカシヨモギ
2月、琴緒町1 |
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■アレチノギク
春のページで紹介しましたが、比較のため、もう一度取り上げます。
細長い葉に、まばらに切れ込みがあります(写真248)。
■オオアレチノギク
葉の先の方が幅広くなっています。こういう葉の形を倒披針形(とうひしんけい)といいます(写真249)。[倒」は「あたまでっかち」という意味です。
■ヒメムカシヨモギ
葉の柄が長くて、卵形の葉は紫色がかっていることが多いようです(写真250)。
上の3つは互いによく似ていますので、目印をしておいて追跡(ついせき)し、のちの様子を観察します。
春や夏にそなえて、冬の植物調べも楽しみのひとつです。
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