| 秋の草たち−キクのなかま |
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アキ(秋)の名のついた草木をひろってみますと、アキノノゲシ、アキノキリンソウ、アキグミ...と全部で29種類あります。日本に記録されている種子植物は7200種あまりですから、意外と少ないのです。
また、「秋の七草」はクズ、ススキ、ハギ、オミナエシ、キキョウ、フジバカマ、ナデシコですが市街地で見るのはクズ、ススキ、ハギくらいでしょうか。
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春の草のところでも話しましたが、タンポポのなかまは舌状花(ぜつじょうか)だけの頭花(とうか)ですが、それ以外は筒状花(とうじょうか)が多く、舌状花を加えたものもあります。キク科のなかまの花は、双子葉植物のなかでは最も進化したもので、多くは虫媒花です。
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写真287、イヌキクイモ
10月、住吉川 |
写真288、アキノノゲシ
10月、北落合1 |
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■イヌキクイモ
流れの中の堆積地(たいせきち)のひと隅に高さ1mほど、頭花の中心部が筒状花で、そのまわりは10ケほどのよく目立つ舌状花がとりまき、直径は6cmほどの花をつけていました(写真287)。
根元を掘り返しますと、小さなイモ(塊茎:かいけい)をつけていました。この塊茎がショウガほどもあって、舌状花が15枚前後、草丈が2m近くもあるのがキクイモです。どちらも北米原産の帰化種です。
■アキノノゲシ
高さが1.5cmほどの1年草で、単独で生えていることが多く、群がって生えているのは見たことがありません(写真288)。
花は2cmほどの大きさで、タンポポ亜科ですから、筒状花は無く、すべて舌状花です。花のつけ方は円錐花序(えんすいかじょ)といいます。
なお、タンポポ亜科のなかまの茎や花をつけている軸を切ると牛乳のような汁を出します。
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写真289、オオオナモミ
10月、舞子台8 |
写真290、アメリカセンダングサ
9月、西舞子4 |
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■オオオナモミ
果実に先がかぎになった突起をたくさんつけているので「ひっつきむし」で服などにくっつけて遊んだことがあるでしょう。花は夏のブタクサと同じく、キク科では珍しく風媒花(ふうばいか:花粉は風で運ばれる)です。
粗大(そだい:大きくて荒々しい)な感じの1年草で、メキシコ生まれの帰化種です。古くからあった突起のすくないオナモミは神戸ではもう見られなくなり、県下では貴重種です(写真289)。
■アメリカセンダングサ
溝や水辺近くで見かける大型の1年生は北米原産です(写真290)。
黄色の頭花のまわりにある緑色の細長い葉のようなものは、総苞(そうほう)といい、よく目立ちます。頭花は筒状花と少しの舌状花から成ります。もし、舌状花が無ければタウコギですが、市街地ではおそらく見つからないでしょう。
果実は、とげが2本ある「ひっつきむし」型です。
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写真291、ヨモギ
10月、住吉川 |
写真292、ヨモギ
2月、南多聞台8 |
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■ヨモギ
市街、郊外問わず、どこにでも見られるヨモギは多年草です。舌状花は無く、筒状花だけの集まった頭花が穂状についています(写真291)
また、ヨモギの幼植物(写真292)もよく見かけます。摘み取って草餅(くさもち)の食材とします。よい香りが食欲をそそります。
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■シロノセンダングサ
頭花は黄色の筒状花とまわりが白の舌状花で、舌状花も黄色のコセンダングサの変種です(写真293)。
果実には3本のとげがあるやはり「ひっつきむし」です。熱帯アメリカの原産です。
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