秋の草たち−そのほかの秋の草

 
 これまでのキク科以外にもいくつかの秋の草があります。ほんの少し紹介します。

 

写真294、キツネノマゴ
9月、御影町郡家
写真295、コナスビ
11月、中島通5


■キツネノマゴ

 キツネノマゴ科の1年草です(写真294)。茎は四角、枝や葉は対生につき、花は小さな唇形で太短い穂状になってついています。下の唇には蜜のありかを示す蜜標の紋があります。また、果実には種子をはじき飛ばすしかけがあります。どうして「キツネの孫」なのか分かりません。


■コナスビ

 地面を這うようにして育つサクラソウ科の多年草ですが、花は初夏から秋遅くまで見られます(写真295)。直径6mmほどの黄花は先が5つに浅く裂けていますが、下の方は合わさっていて、合弁花であることが分かります。



写真296、クコ
9月、脇浜町
写真297、クコの実
11月、灘南通6


■クコ

 ナス科はふつう草本ですが、このクコは小さな低木です(写真296)。海岸によく生えますが、内陸部にもあります。花は夏から秋、筒の先が5つに裂け、1.3cmほどの紫色です。

 その実は秋に熟し美しく(写真297)、つい口にしたくなりますが、ナス科植物は多少ともアルカロイド(alkaloid)を含み、有毒ですから生食はしない方が良いです。

 漢方にはクコ酒というのがあります。



写真298、コミカンソウ
9月、熊内町5
写真299、コミカンソウ
9月、熊内町5


■コミカンソウ
 トウダイグサ科の1年草です(写真298)。枝に小さい葉が向きあってつき、羽状に見えます。葉はネムノキのように夜は閉じます。

 写真298は午後4時の状態で、そのあと5時40分には、写真299のように既に閉じていました。この日の日没は18:06ですから、かなり「早寝」です。「早起き」かどうかはまだ調べていませんので、皆さんにお願いします。

 


■イヌホオズキ
 ほとんど年中、花や実のついたのを見ます。こちらはナス科の1年草で、花は白く、先が5つに深く裂け、元の方は筒状に合わさっています。実は球形で黒く熟します(写真300)。



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