| 秋のつる植物 |
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夏に花が咲いて、秋に果実が熟する、つる植物を紹介します。
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写真305、キカラスウリ
8月、ポートアイランド |
写真306、キカラスウリ
1月、ポートアイランド |
写真307、カラスウリ
10月、中尾町7 |
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■キカラスウリ
クスの高い木とヒラドツツジの低木を組み合わせた植え込みの中からよじ登ってきたキカラスウリ。他物には巻きひげでまといつきます。雌雄の花は別々の株につきます。雌花は白い花びらが5つに深くさけ、その先は白い髪の毛のように伸びています。ですから、これは雌株の方です(写真305)。花は夕方から咲き、あくる朝にしぼみます。花粉はスズメガなど夜行性のガが運びます。
果実は青いですが、のち黄色くなり、真冬にも残っていることがあります(写真306)。
よくにたのにカラスウリがあります(写真307)
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写真308、アメリカネナシカズラ
10月、住吉川 |
写真309、ヒヨドリジョウゴ
11月、御影町郡家 |
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■アメリカネナシカズラ
河川敷(かせんしき)のクズ(マメ科)を黄色の「そうめん」が覆っています(写真308)。巻きつかれたクズは、栄養を吸い取られて緑を失いかけています。この寄生植物はヒルガオ科、北米原産の1年草で、海岸部から次第に内陸部へと広がっているようです。
■ヒヨドリジョウゴ
香雪美術館の屋敷林(やしきりん)のふちを赤い実でお飾りしているのはナス科の多年草のつる草です(写真309)。葉柄で他物にからまり、花は夏に白い花をつけます。赤い実は美味しそうですが、ナス科の野生植物は有毒なものがありますので、皆さんは口にしない方がよいです。ヒヨドリに任せましょう。
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写真310、住吉川の風景
10月、白鶴美術館より下流側 |
写真311、ネナシカズラ
10月、住吉川 |
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■ネナシカズラ
白鶴美術館近くから写した住吉川の風景です(写真310)。このすぐ上の河川敷のブッシュ(bush)で、エノキやクスノキの低木にまじるヨモギに巻きついていました。
文字通り「根なし」で他の植物に巻きついて栄養を横取りしますが、発芽して地上に立ち上がるまでは根があります。これはヒルガオ科の在来種です(写真311)。
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写真312、ガガイモ
10月、住吉川 |
写真313、ヤブマメ
10月、住吉川 |
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■ガガイモ
コマツナギなどが見えるブッシュで、サツマイモそっくりの姿、形をしたガガイモの袋果(たいか)が柄の先についていました(写真312)。葉はハート形で、柄や茎ともに、ちぎると牛乳のような汁を出します。
袋果の中には白い絹糸状の長い毛を密生した種子がたくさん入っています。ガガイモ科の多年草です。
■ヤブマメ
マメ科1年草、右巻きのつる植物です(写真313)。3枚ひと組の複葉で、花は薄い紫色です。地下には閉鎖花(へいさか)をつけるそうです。
葉が細長くて、これに似たのはツルマメといいます。
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写真314、クズ
9月、舞子坂3 |
写真315、クズの豆果
10月、落合中央公園 |
写真316、クズとセイタアワダチソウ
6月、熊内町7 |
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■クズ
屑(くず)ではなく、良質のでんぷんがとれる葛(くず)で、秋の七草のひとつです(写真314)。葉は3枚ひと組の複葉で、マメ科の多年草のつる植物です。その種子はアメリカや中国の乾燥地の緑化のために役立ちました。しかし、よく増えすぎて困っているところもあるといいます。
その一つと言って良いでしょうか、セイタカアワダチソウをぐるぐる巻きにして「しめ殺し」の目に合わせているのを見ました(写真316)。
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写真317、アオツヅラフジ
11月、灘南通5 |
写真318、ノブドウ
9月、神仙寺通1 |
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■アオツヅラフジ
日本には6種類ほどしかない小さなグループのツヅラフジ科の一つで、つる性の多年草です。雌雄の花は別々の株につきます。これは実がなっていますから、雌株のほうです(写真317)。
花は夏で、小さくて黄白色です。実は熟すと藍黒くなります。
暖かい地方を好みます。
■ノブドウ
フドウ科のつる植物で多年性です(写真318)。葉と向かい合って巻きひげを出し、他物に引っ掛けます。花は夏、これも葉と向き合ってつけます。実は緑白色から青、藍などに変わります。
ときにタマバエにより、虫こぶができます。
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写真319、ツタ
11月、籠池通6 |
写真320、カナムグラ
10月、住吉川 |
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■ツタ
ブドウ科のつる植物で、冬は葉を落としていますから、ナツヅタともいいます(写真319)。ヤブガラシやノブドウと同じく、葉と対生に巻きひげを出します。ひげの先はタコのように吸盤(きゅうばん)になり、他物にくっつきます。
むき出しの石垣や塀より、見た目に好ましい景観(けいかん)をつくりだしています。また、夏の暑さを和らげ、CO2(二酸化炭素)を吸収し、ほこりっぽい街の空気をきれいにしてくれます。
■カナムグラ
川なかの中州(なかす)で広がっているのはクワ科の1年性つる植物のカナムグラです(写真320)。
茎や葉柄にとげがあり、葉には粗い毛があって、全草がざらつきます。葉は5〜7に深く裂けています。雌雄の花は別々の株につく雌雄異株(しゆういしゅ)です。
写真のは雄花の集まりで、葉より上に突き出ています。雌株は葉のつけね近くに固まってつきます。
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