白岩先生の植物教室 センリョウ
6.センリョウ科の植物 フタリシズカ と ヒトリシズカ

(1) フタリシズカ
  • 4枚のかなり大きな葉をつけます。輪生のように見えますがよく見ると対生していることが分かります。
[フタリシズカ、1999.6.20.]

  • 5月から6月にかけて、茎の先端部、葉の上に普通2本の直立した花穂を出します。
     
  • がくも花弁もない白い花には広卵形の花糸が3個、子房を抱くようについています。それぞれの内側にはやくがあります。

[フタリシズカ、朝来郡与布土、1986.6.1.]

[フタリシズカ、神崎郡大河内町、1987.5.24.]

[フタリシズカの花:矢印は開花している花、神戸市北区山田町、2001.6.22.]

  • 果実は卵形をしています。

[フタリシズカの果実、
 神戸市北区山田町、
 2001.6.28.]



  • 夏より秋に節から閉鎖花を出すことがあります。
     
  • 名は謡曲にあるように、2本並んで伸びる花穂が静御前とその霊につかれた菜摘みの女の二人が舞う姿ととったことからつきました。

(2) ヒトリシズカ
  • 花は4月末。節のある茎の先にだ円形の4枚の葉を対生し、その中央から一本の花穂を出し、白い花をつけます。
     
  • フタリシズカの花と同じ裸花で、3つの花糸は基部で子房にくっつきます。2本にはやくがあります。
     
  • 1本の花穂を出し、ひっそりと咲く花は静御前の面影をしのぶことで名がつきました。
[ヒトリシズカ、養父郡大屋町、1984.5.5.]
(写真提供:武田義明氏)

[ヒトリシズカの花、養父郡大屋町、1984.5.5.]
(写真提供:武田義明氏)
[ヒトリシズカの裸花]


 センリョウ科の植物は花の咲く被子植物の中でも古く、原始性のあるものです。



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