神戸の自然シリーズ8 神戸の蝶
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 3.アオスジアゲハ /アゲハチョウ科


 類似の種類は他にない。夏型は青色の帯の幅が狭い。雄は後翅内縁が内側に折れ曲がって中に淡褐色の長毛があり、雌にはこれがない。

 クスの植林の多い低い山、都会、農村近くに多く、山地には多くない。林の樹上を活発に飛び、雄は林内空間の一定区域を占有し、旋回をくリ返すことがある。垂水区ジェームス山で、同一個体が約3週間にわたり、10×20mほどの楕円形の範囲を占有し、9〜3時頃、盛んに旋回飛行をくリ返すのを観察した(1980年9月)。湿地にもよく降り、夏はヤブカラシの花によく来る。

 年3〜4回の発生、4月中旬よリ10月中旬まで継続して発生し、蛹で越冬する。クスまたはニッケイ(栽培種)に好んで産卵し、ヤブニッケイには自然状態で幼虫を見ることは稀、飼育にヤブニッケイを与えると発育は遅れ、小型化する。


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