神戸の自然シリーズ8 神戸の蝶
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 90.サカハチチョウ /タテハチョウ科


 類似の種類にアカマダラがあるが、本州には産しない。春型と夏型では別種かと思えるほど斑紋にちがいがある。雌は翅型が丸味を帯び、白帯の発達もよい。

 神戸では土着は疑しく、北区有馬町から数例の標本を得ただけである。兵庫県下、大阪府下には発生地も多く、そこでは個体数の密度も高いのに、本種が神戸にほとんどみられないのは不可解な現象である。

 山地の路上、林の周辺、渓流沿いなどの日当りのよい明るい場所に見られ、ウツギの花によく集まる。

 神戸に近い発生地では年2回発生が主で、一部3化の出現があるのではないかと見られる。第1化は5月上旬より春型として出現、第2化は7月上旬より9月頃まで夏型としてみられる。9月頃にも新しい夏型の個体が見られるのは第3化の個体と思われる。

 幼虫の食草はイラクサ科のコアカソアカソ、ヤブマオ、イラクサなどであるという。


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