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| クラブ活動での実践例 |
■タナゴ類の細胞培養と環境ホルモンの影響
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「タナゴ類の細胞培養」の実験は,「神戸の自然シリーズデジタル化研究会」との共同研究事業として,神戸市立六甲アイランド高校の生徒たちによって実践活動が行われました.そして,結果を第2回神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞に応募したところ,努力賞を受賞しました(※).ここでは,その取り組みを紹介し,本実験を学校の教育活動の場で実践する際の参考に資するつもりです.
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※原論文は応募先に公表の権利がありますので,そちらを参照してください. |
1.実施者,実施場所等
- 神戸市立六甲アイランド高等学校自然科学研究部
- 3年 習田 歩未,木村 江梨花
2年 佐敷 侑介
1年 杉浦 真代 西口 佳澄 徳本 尚子 平岡 伊都栄
顧問 岩本 哲人,村上 昌也
2.はじめに
六甲アイランド高等学校自然科学研究部(もと生物部)は,6年前(1998年)から日本産タナゴ類の人工授精と人工繁殖について研究を続けている.そのタナゴを使って,2003年度に,魚類の細胞培養を試みた.キンギョを使った細胞培養については報告されている(高橋,2003)が,高校生でタナゴを使った成功例はないと思われる.
3.材料について
材料は,人工授精によって飼育中の,ニッポンバラタナゴとヤリタナゴのヒレとウロコを用いた.飼育は60cm水そうにろ過装置をつけて,水温を22±1度に保っている.光条件は14時間明,10時間暗の一定で,エサはフレーク加工された市販のエサと冷凍アカムシである.
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| ニッポンバラタナゴ |
ヤリタナゴ |
4.方法
方法は別に掲げたので参照されたい.
5.結果
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繊維芽細胞をはじめとするいくつかの増殖細胞が観察できた.ここに写真を示しておく.さらに詳しい結果は別に掲げたので参照されたい.
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ウロコの培養の状態 |

増殖してネットワークを形成する繊維芽細胞 |

繊維芽細胞 |
6.まとめ
六甲アイランド高等学校の自然科学研究部では,継続研究として,ニッポンバラタナゴの人工授精,人工飼育を行っており,その結果,手元に常にタナゴという材料があることになる.これを出発点として,魚類研究のさまざまの分野にタナゴを材料として使うことが可能となっている.本実験もその例にもれないが,動物を教材として利用する場合,このような環境を理科室につくっておくことが重要であることが,改めて示されたといえよう.
実験を行った生徒たちは,細胞培養という,現代の生物学のホットな分野に直接ふれることができ,具体的なイメージを持つことができたものと思う.これだけでも,最先端科学が身近なものとして感じられたはずである.
例えば繊維芽細胞は,生物学の文脈ではよく耳にする細胞である.しかし普通に組織を検鏡していても見つけにくいこの細胞が,培養細胞として顕微鏡下では容易に見られる.これによって組織や器官というものの理解に一歩深みを与えることができる.
高橋(2003)は細胞の染色を行って,観察することをすすめている.今回はこれを行わなかったが,取り組んでみる価値は十分にあるといえよう.
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