|細胞培養の方法|培養細胞の観察|クラブ活動での実践例|
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■細胞培養の方法
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培養の手順については,ビデオが用意してあります.以下の解説とともに,ご覧ください. |
培養手順の紹介ビデオ
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640×480
MPEG1, 31MB |

324×240
MPEG1, 23MB |
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1.事前の準備
■器具
- 滅菌培養容器(ガラスシャーレ,培養スライドガラス)
- 50mlビーカー5個(3個は滅菌)
- 解剖メス,ハサミ,ピンセット,柄付き針
- 滅菌した試験管または遠沈管と試験管立て
- 滅菌駒込ピペット(5ml,2ml,1ml)
- パスツールピペット
- 滅菌ろ紙(90mm)を敷いた滅菌シャーレ
- 消毒用カット綿
- ガスバーナー
- 氷水を入れた200mlビーカー
■薬品
- 0.4%次亜塩素酸ナトリウム溶液
- 70%エタノール
- 滅菌淡水魚用リンガー液(コイ科生理食塩水/NaCl:0.44g, KCl:0.62g, CaCl2:0.022g, MgCl2:0.008g, NaHCO3:0.020gを水に溶かして100mlにしたもの)
- L-15培養液(市販品)
- 牛胎児血清
- 抗生物質(ペニシリン・ストレプトマイシン)
■直前の準備
- 使用する器具、リンガー液などはあらかじめ滅菌(※)しておく
- 培養液は直前に調合(L-15培養液9ml,牛胎児血清1ml,抗生物質0.1ml)し,滅菌した遠沈管などに入れておく.
- 0.4%次亜塩素酸ナトリウム溶液,70%エタノール,滅菌淡水魚用リンガー液(3本),それぞれ50mlを滅菌したビーカーに入れておく(写真6).
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写真1.培養実験器具の全景 |

写真2.シャーレに入れた培養スライドクラス |

写真3.培養液をはじめとした薬品の一部 |
(※) 細胞培養で重要なのは,カビの胞子や細菌類の混入を防ぐことである.そのための操作を滅菌という.いろいろな操作に先立って器具や薬品を滅菌するが,これについては乾熱滅菌器,オートクレーブなどの装置で行うと完璧である.しかしこれらがない場合,蒸し器を使って代用することができる. |
2.培養の方法
培養を開始する場合,以下の手順で行う.ガスバーナーの近くで操作を行うのは,上昇気流によって誇りやカビが器具等に落ちるのを防ぐためである.
■ウロコやヒレを取るまで
- 石けんを使って手(手首も)をきれいに洗う.指先は70%エタノールをカット綿につけたもので消毒する.
- 実験台の上やガスバーナーを,70%エタノールを含んだ消毒用カット錦で消毒する.
- ガスバーナーに火をつけ,そのまわりに器具を集めて置く(写真1参照).
- タナゴを氷水に入れ麻酔をかける(写真4).
- タナゴが動かなくなったところで,ろ紙を敷いたシャーレに寝かせる.ウロコはピンセットで取る(写真5).ヒレは尾びれの先を鰭条を横断するように2mmの幅に切る.
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写真4.氷水につけて麻酔する
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写真5.ウロコを取っている所
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■ウロコやヒレの処理
- 取ったウロコやヒレの断片は,以下の手順で時間を守って処理をする(写真6).
- 0.4%次亜塩素酸ナトリウム水溶液に15秒つける.
- 70%エタノール水溶液に2,3秒つける.
- 魚類用滅菌リンガー液に30秒ずつ3回つける.
- ウロコやヒレを,培養スライドガラスの一つのチャンバーの底に置く.そして十分に乾かせ,底に付着させる.最大8つまで同時に培養できる(写真7).
- 培養スライドガラスのすべてのチャンバーに,調合した培養液を水面が盛り上がるほどまでに入れる(写真8).
- 空気が入らないように培養スライドガラスのふたをして,シャーレの中に置き,常温で培養する(写真9).
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写真6.ウロコやヒレの処理
時間を守って,順番につけていく.
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写真7.培養スライドガラスの底にはりつける
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写真8.調合した培養液を
水面が盛り上がるまで入れる.
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写真9.空気が入らないようにふたをし,
シャーレの中で常温培養する.
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3.参考
我々が行った実験の薬品・器具等の価格(見積もり)は以下の通りであった.
- L-15培養液 500ml \2,300.
- 牛胎児血清 100ml 時価
- ペニシリン・ストレプトマイシン 20ml \2,100
- 培養スライドガラス(イワキ コラーゲンタイプI・8チャンバー) \24,000
培養スライドガラスが高価なので,スライドガラスにシリコンの枠を置いて代用することも可能である.工夫されたい.
4.参考文献
- 高橋尚彦(2003).魚類培養細胞の教材化.島根県立松江教育センター研究紀要H14-6:1-22.
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