神戸の自然シリーズ15 生田川の自然をさぐる
  前ページへ 目次へ 次ページへ

左上:アカスジキンカメムシの終令幼虫
 体は半球状で黒に白の紋がまじり、一見して甲虫を思わせるが、口器をよくみるとセミのように細長いパイプを胸下にしのばせているのでカメムシのなかまである。この種はめったにお目にかかれないので、その美しさは一層である。
右上:アカスジキンカメムシの成虫
   (カメムシ科)

下:アカスジカメムシ(カメムシ科)
 赤橙色に黒い条のしまもようの背は美しい。
 林のへりのヤブジラミの果実にとまって吸汁しているところ。


変身のうまいカメムシ

 アカスジキンカメムシを飼育して驚いたのは、その色と模様の変わりようでした。終令幼虫の姿しか頭になかったので数日して飼育ケースをのぞいてびっくりしました。どこにも見あたらないのです。それもそのはず、眼を皿のようにしてさがすと、金粉をまぶした緑色のカメの甲のもように、赤橙色のふちどりをして、まるで別種のように生まれかわっていたのです。

 ところで、カメムシのなかまは不完全変態で蛹の時代はありません。バッタのように翅が大きくかわるのです。

前ページへ 目次へ 次ページへ