神戸の自然シリーズ15 生田川の自然をさぐる
  前ページへ 目次へ 次ページへ

左上:ナライガフシバチ(タマバチ科)の虫こぶ
 コナラなどのブナ科に寄生して、クリのイガ状の虫こぶを作る。中を調べると乳白色の小さい幼虫がはいっている。

左下:オトシブミのゆりかご(オトシブミ科)
 葉を巻き寿司のように巻き込んだゆリかごは、卵からふ化した幼虫を外敵から守りながら、それ自身が幼虫のえさとなる保存食でもあるわけだ。葉はアベマキ。
右上:クリタマバチ(タマバチ科)の虫こぶ
 クリの枝に寄生した幼虫は芽の組織内に入り、翌春急に成長する。クリの芽はその時の刺激で大きくコブ状にふくらむ。

右下:ナラリンゴフシの虫こぶ
 コナラの若葉がマウントされた頂芽に寄生し、まるでリンゴの果実のようになった虫こぶ。中にタマバチの幼虫がすむ。

虫こぶとゆりかご

 林のへりのそで群落でヨモギの茎にまっ白な綿でくるんだような丸いものを見かけることがあるでしょう。これはヨモギワタタマバエの幼虫が作った虫えいで、冬でヨモギがかれていても残っています。また、同じような場所でヒナタイノコズチの節が急にふくらんでいるのに気づいたことはありませんか、これはイノコズチウロコタマバエの虫えいです。
 そのほか林のへりのマント群落のヌルデの葉にでこぼこのある緑色のかたまりを見ることがあり、ヌルデミミフシの虫こぶです。同定はむずかしいですが、林の中の虫こぶさがしも面白いでしょう。

前ページへ 目次へ 次ページへ