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■4.近畿をおそった大地震と活断層
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■ 近畿をおそった大地震 |
一般的に「地震が少ない」といわれていた近畿地方でも、多くの地震が過去には発生し、多くの被害をもたらしていました。
1596年(文禄5年)に近畿地方をおそった大地震はマグニチュード7,5で伏見城の天主が大破して、500人が圧死したほか、奈良・大阪・神戸など広い範囲で被害が出た地震でした。
比較的最近では、鳥取地震(1943年、M.7.2)、東南海地震(1944年、M.7.9)、南海地震(1946年、M.8.0)などでありました。1946年(昭和21年)に和歌山県潮岬沖の海底で発生したマグニチュード8,0の巨大地震(南海地震)があります。死者1330人、行方不明102人、家屋の全半壊35000戸という被害を出しました。このときは広い範囲で津波の被害がありました。また、1961年には北美濃地震(M.7.0,死者8人)がありましたが、それ以来30年以上もの間、大きな地震は起こっていませんでした。
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■ 近畿の活断層 |
これらの断層は過去に大地震を起こしながら動いてきたものです。また今後も大地震を起こして動く可能性をもっていることを忘れないようにしたいものです。
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図11 近畿地方の活断層分布 (藤田和夫編(1971)参照)
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■ 地震があまり起こらない時期とよく起こる時期 |
図12は西日本の地震がいつ起こったかをまとめたものです。地震があまり起こらない時期(平穏期)とよく起こる時期(活動期)を規則的に繰り返しています。1960年からの35年間は地震の平穏期でした。過去の活動期には、いつも紀伊半島の南の太平洋でマグニチュード8程度の巨大地震が起こっていることがわかります。その間隔はおよそ100年程度であることもわかります。兵庫県南部地震は、この平穏期の終わりと活動期の始まりを告げる地震だったと考えられています。
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1649〜1718年(70年間) |
1719〜1788年(70年間) |
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1789〜1858年(70年間) |
1859〜1890年(32年間) |
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1891〜1961年(71年間)
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1962〜1994年(33年間)
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図12 西日本の地震の活動期と平穏期
「活動期に入った地震列島」(尾池和夫(1995)参照) |
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