コンプトニア属 Comptonia sp./ サンザシ属 Crataegus sp. ▲発見場所 垂水区名谷町 の柱状図 ▲シダ植物を思わせる形だがヤマモモ科である (コンプトニア属) ■三角形をした多数の切れ込みがあり、 それぞれの裂片は主脈にとどく (コンプトニア属) ▲発見場所 兵庫区鵯台 の柱状図 ▲切れこんだ葉の縁に のこぎり葉がある (サンザシ属) ▲大きな切れ込みが特徴 (サンザシ属) サンザシ属 　葉には大きな切れ込みがあるが、葉の縁に沿ってのこぎり葉がある点が、ほかのものと大きく異なる。 　白川累層からはよく採集されているが産出量は少ない。 　現生のサンザシ属は北半球の温帯に約200種が分布しており、特に北アメリカに多い。日本には2種分布する。 （バラ科　サンザシ属　Crataegus L．） コンプトニア属 　全体がシダ植物に似た細長い形の葉であるが、三角形をした多数の裂片に分かれている。それぞれの裂片の切れ込みは主脈にとどいている。この属は裂片の数や切れ込みの程度で種を分けている。 　コンプトニア属は第三紀中新世中期に特徴的な化石（示準化石）である。多井畑累層と白川累層下部から産出するが、ときには白川累層の上部からも産出する。 　現生種は、北アメリカ東部に1種が生えている。 （ヤマモモ科　コンプトニア属　Comptonia L'Herit．）