神戸の自然シリーズ16 神戸層群の化石を掘る
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コバタケナラ Quercus kobatakei


▲発見場所
垂水区名谷町
の柱状図


▲葉の縁は大きく波を
打ったように切れこむ


▲大きく波を打つ先は
鋭くとがっている


▲発見場所
垂水区名谷町
の柱状図


▲細かい脈のようす

コバタケナラ

 大きな波を打ったような葉の縁どりを持つのがコバタケナラの特徴である。この化石にもっともよく似ている葉の形をした植物は、北アメリカ東部とロッキー山脈内の低地部に生えているホワイトオークがある。日本では神戸層群だけから産出し、北海道大学の棚井敏雅博士と神戸の野田高校の横山幸夫先生が1975年に Quercus kobatakei TANAI et YOKOYAMA と命名して新種の発表をした。

 白川累層下部よりよく見つかるが、葉全体が2次的に曲がりくねってはいっている状態のものが多い。

(ブナ科 コナラ属 Quercus kobatakei

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