明石川水系の水辺環境 デジタル化・神戸の自然シリーズ 神戸の水辺環境

水のきれいな谷池
明石川水系のため池には、絶滅危惧種のトンボがたくさんいた記録があります。

 明石川水系は、なんといってもたくさんのため池があるのが特徴です。もっとも、西の方の岩岡町や神出町の北は、瀬戸川水系や加古川水系に属します。明石川水系では櫨谷川の流域にある谷池の多くで比較的自然が残されていました。今はかなり開発が進み、そういった池も少なくなってきています。

 この地域には山田疎水や淡河疎水とよばれている人工的な水路が引かれていて、志染川(山田川)や淡河川の水が入りこんでいますので、それらの川にすんでいた生物が混じり込んでいる可能性があります。こういった人工的な設備がそこにすむ生物の種類に与える影響を調べるのも面白い課題になるかもしれません。

 加古川水系、瀬戸川水系に属するため池も含めて、西区はため池に生息する生き物の宝庫です。とにかくため池の数が多いので、さがせば、あちこちに自然の状態に近いため池を発見することができます。

 川としては、櫨谷川、伊川、永井谷川、そして明石川で構成されています。明石川は北区山田町藍那に源流を発し、神戸ではこの藍那一帯も自然の残されたところです。川の中流から下流、は何度も浚渫(しゅんせつ)や改修工事がなされていて、水辺の生き物たちはそういったなかで何とか生きのびていますが、やはり数は相当減っています。

明石川:田園地帯の中を流れています。

オニバスの生えるため池:オニバスは絶滅危惧種です。

オニバスの花:ため池ではさまざまの水生植物が繁茂しているのを観察できます。

ベッコウトンボ:今は見られなくなりましたが、絶滅危惧 I 類のトンボで、明石川水系のため池に生息していました。

スジシマドジョウ:明石川水系の河川に見られるきれいなドジョウです。

マダラナニワトンボ:やはり絶滅危惧 I 類のトンボで、1990年代はじめまで櫨谷町にいました(北川弘美氏撮影)。