道ばたに見る春の草たち 広瀬重夫
 イヌノフグリのなかま

写真4(上):オオイヌノフグリ
3月,東灘区.
写真5(上):イヌノフグリ
3月,垂水区.


■オオイヌノフグリ
 日当たりのよいところなら,どこでも見られる春の草花の一つです.明治のはじめころ,ヨーロッパから入ってきて日本になじんだ植物です.こういう植物を帰化植物といいます.ルリ色の花をいっぱい散りばめて咲いたあとは,中央がへこんで2個に見えるような種子をつけます.

■イヌノフグリ
 郊外でも数が減ってきたので,兵庫県では,レッドデータブックのCランクに載せられていますが,どっこい,市街地の石垣の間からも生えてきますので,早い春の発見にアタックしてみましょう.

 ちょっとオオイヌノフグリの葉に似ていますが,こちらはもっと小さい花で,ごくうすいピンク色をしていますので,すぐに区別できます.この草は,日本に古くからある植物で,帰化種(きかしゅ)に対し在来種(ざいらいしゅ)と呼んで区別しています.


写真6(上):フラサバソウ
4月,中央区.
写真7(上):タチイヌノフグリ
2月,垂水区.


■フラサバソウ
 オオイヌノフグリほどには広がっていませんが,やはりヨーロッパ生まれの帰化植物です.花の色はずっと薄い紫色で,目立ちません.

■タチイヌノフグリ
 上の3つと同じなかまですが,ここでは冬の幼植物だけをとりあげました.4月ごろには立ち上がって,4つにさけた小さい青色の花をつけます.ヨーロッパ生まれです.

 以上4つの草花は,いずれも花の上の方ではさけていますが,下の方は合わさっている「合弁花」ですから,よく見ておきましょう.ゴマノハグサ科のなかまです.図鑑で調べるときには,まず,花のつくりに目を向けましょう.


イヌノフグリのなかまのちがい
イヌノフグリ
オオイヌノフグリ
フラサバソウ
タチイヌノフグリ

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