道ばたに見る春の草たち 広瀬重夫
 ノゲシのなかま

写真22 ノゲシのロゼット葉
3月,垂水区.
写真23 ノゲシ
3月,中央区.


■ノゲシ
 写真22のロゼット葉は,タンポポのロゼット葉とよく似ていますが,葉の柄は短いです.さわると痛そうに見えますが全然痛くありません.


<用語説明> 冠毛(かんもう):
 たねの上についている綿毛のようなもの.がくの変形したもの.タンポポとどこが違うと思いますか?


 茎のてっぺんに何本もの枝を出して頭状花をのせるところがタンポポと違うところです.茎は中空で,ちぎるとタンポポと同じく牛乳のような汁を出します.葉が茎についているところをよく見ましょう.
 この草もセイヨウタンポポと同じく年中花を見ることがあります.農業の始まりとともに大昔,中国からやってきた植物で今では世界中に広がっているそうです.このような分布のことを世界種またはコスモポリタンといいます.


写真24 オニノゲシのロゼット葉
2月,垂水区.
写真25 オニノゲシ
5月,垂水区.


■オニノゲシ
 オニノゲシのロゼット葉(写真24)はノゲシのロゼット葉(写真22)にそっくりですが,こちらは触るとかなり痛いです.ためしてノゲシとくらべましょう.

 オニノゲシ(写真25)は,もう100年ほど前に東京で発見されたヨーロッパ原産の帰化植物です.葉をさわるとアザミのような痛さで,一度名を聞いたらおそらく忘れることはないでしょう.


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