| オオバコ科のなかま |
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写真70,オオバコ
9月,灘区 |
写真71,ヘラオオバコ
4月,芦屋市 |
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■オオバコ
オオバコ(写真70)は,花は4月ころから咲きますので,春のページであつかいました.人の歩くところなら大都会の道ばたから,低い山,そして亜高山帯の登山道に沿う休み場にまで,広い範囲で見られます.しかし,森や竹やぶの中には生えません.学校の運動場のまん中に生えることはありませんが,フェンスの近くなら生えています.種が湿るとねばりけが出て,くつ底につきやすくなり,ほかの場所へ運ばれていきます.
■ヘラオオバコ
ヘラオオバコ(写真71)は,次種ツボミオオバコとよく似ていますが,こちらは葉がいっそう細長く,平行脈がくっきりと走っているのが分かります.また,穂の下の方から上に向かって咲いていく花のようすがとてもよく分かります.
ここで紹介した他のオオバコのなかまに比べると,人の踏みつけにはあまり強くありませんので,幹線道路の中央分離帯の草地などで群生するのを見ます.こちらはヨーロッパ原産の帰化植物です.
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写真72,ツボミオオバコのロゼット
1月,中央区 |
写真73,ツボミオオバコの成植物
5月,垂水区 |
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■ツボミオオバコ
オオバコと同じように,人の踏みつけに耐えられるので,グランドや公園などの人のよく通るところや芝生にも侵入し,最近の市街地では,古くからあったオオバコよりも,北アメリカ原産のこのツボミオオバコ(写真73)の方が多く見られるようになりました.
ロゼット(写真72)の写真のまん中の,星形に葉を重ねているのがツボミオオバコで,近くの,十字形の,うすい緑色はオランダミミナグサの幼植物です.
オオバコは1年を通して生える多年草ですが,ツボミオオバコは冬を越し,春から夏にかけて花を開き,実を結んで枯れていく越年草(えつねんそう)です.
1976年に出された本には,全国に広がっているがあまり多くはない,と書いてありましたが,2001年の別の本では,先の説明のように,群がって生えるほどのふえようです.時代の移り方が分かります.
以上3種は,花びらが筒や管のようになっている合弁花類(ごうべんかるい)で,オオバコ科に属しています.
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オオバコのなかまを比べる |
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生育史 |
葉の形 |
毛 |
花 |
種子 |
分布/原産地 |
| オオバコ |
多年草 |
やや長い
柄のある卵形 |
ほとんどない |
穂の下から
上へ咲く |
4−6個 |
温帯〜熱帯 |
| ツボミオオバコ |
越年草 |
倒披針形 |
白くて短い毛
がぎっしり |
つぼみのように
閉じたまま |
2個 |
北アメリカ |
| ヘラオオバコ |
多年草 |
広線形〜
披針形 |
ある |
厚みのある
リング状に
咲き上がる |
2個 |
ヨーロッパ |
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<用語解説>
越年草:夏から秋にかけて発芽し,冬を越して春に花を咲かせる.足かけ2年の命がある.
多年草:地上部が枯れても地下部が残り何年も生え続ける.
披針形:中ほどは幅広いが,先やもとの方が細まる形.
倒披針形:先の方が広く頭でっかちになった披針形のこと. |
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