道ばたに見る春の草たち 広瀬重夫
 イタドリ/ツクシ

写真81,イタドリの幼植物
4月,垂水区
写真82,ツクシ
4月,須磨区


■イタドリ
 住宅地が広がりだして100年ほど,神戸市の一番西を流れる山田川沿いの道ばたには,まだこんな風景(写真81)が見られます.

 野山に出かけた人なら,一度は手にして味わったことがあるでしょう.山ぎわのよく日の当たる土手にタケノコのようなすがたで地上に現れたあと,秋にはひれをつけた実を結びます.成植物は秋のページで紹介します.


■ツクシ
 今から40年ほど前から住宅地として開けてきた北須磨地区.その中にある東落合中学校の東門には,堤防の土手に見るような,ツクシが列を作っていました(写真82).

 この写真を撮ってから16年たちましたが,今はどうなっているでしょう.

 ツクシは花も種子もなく,胞子というものでなかまをふやすシダ植物.その一種であるスギナの地下茎から伸びてきた,胞子をつける茎のことです.頭の方を指先ではじいてみましょう.



<用語説明>
栄養茎(えいようけい):緑色をしていて光合成により栄養分をつくる.裸葉(らよう)ということもある.
胞子茎(ほうしけい):繁殖のため胞子をつくる.胞子葉(ほうしよう)とか実葉(じつよう)と呼ぶこともある.
葉鞘(ようしょう):葉や枝のもとの方を包むようなさや状のもの.ツクシについているのはふつう「はかま」と呼んでいる.

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