道ばたに見る春の草たち 広瀬重夫
 アヤメのなかま

 まちなかで見られる春の単子葉植物で美しい花をしたアヤメ科の草花2つをとりあげます。

 花びら(花被片)は6枚で、さきほどのユリ科と同じですが、おしべはユリ科が6本に対し、アヤメ科は3本です。


写真115 ニワゼキショウ
5月 垂水区
写真116 シャガ
4月 中央区


■ニワゼキショウ
 芝生や公園の通路、校庭の隅など、背の低い草地で群がって咲いているところを見たことがあるでしょう(写真115)。庭園などでいっせいに咲きそろうときれいので、明治の中ごろ、現在でいうガーデニング用として日本にもちこまれたものです。地中にひげ根をたくさん生やし多年草です。


■シャガ

 六甲山地から流れ下る川が市街地にはいった川ぶちでは、アラカシやムクノキなどの小さな林が残されているところがあります。そこは少し暗くて森の中の感じです。そんなところにシャガが、あまり人にも見られずに咲いていました(写真116)。

庭に植えられるアヤメがカキツバタと同じなかまで、花びら6枚のうち外側の3枚は大きくて、紫や黄のはん点があり、花のふちが縮れ、内側の3枚は小さめです。


※ 花びら(花被片)の説明
 6枚の花被片は形、大きさ、ついている場所が少しちがうので、外花被(がいかひ)3枚、内花被(ないかひ)3枚と区別します。

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