| 植えこみのまわりの草 |
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■植えこみのまわりの草
歩道わきにはイチョウやクスノキなど、背の高い木の下にアベリアやヒラドツツジなどの低い木が植えられます。しかし、ときには踏み倒され、とぎれているところもあります(写真127)。
ここは1ヶ月ほど前に草刈りがありましたが、またたく間に再生し、ぼうぼうと生い茂りました。その生命力には驚かされます。
見られる草は、いままでに紹介してきたナズナ、スズメノカタビラ、セイヨウタンポポなどです。 |
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写真127 植えこみのまわりの草
4月 垂水区 |
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写真128 ヤエムグラ
4月 中央区 |
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■ヤエムグラ
歩道わきのヒラドツツジの植えこみに、もたれかかるようにして群がり生えるヤエムグラ(写真128)。この草はひとり立ちできません。それで、四角い茎に生えたたくさんのとげでまわりのものに引っかかって体を支えます。また、丸い実にもとげが多く、手を引っかいたり、服にくっついたりして、ムギ畑の草とり、ムギ刈りの仕事を手伝っていた少年のころの私を困らせました。
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写真129 ヒメツルソバ
5月 中央区 |
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■ヒメツルソバ
中国南部からヒマラヤ地方の原産とされるヒメツルソバは、庭園などのグランドカバー(ground
cover 地被植物)として移入されました。いまでは庭先、石垣などへと逃げ出して街のあちこちで野生化し、ほとんど年中花が見られます(写真129)。 まとまって咲いているところはなかなか見ごたえがあります。イヌタデなどと同じタデ科のなかまで、葉に暗い紫色をしたV字形の紋があります。
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写真130 ペラペヨメナ
5月 灘区 |
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■ペラペラヨメナ
ふしぎと川岸の石垣などでよく見かけます。花のまん中は黄色で筒状の花の集まり、まわりは舌状の花ではじめは白、のちピンクや赤に変わります。
花のしくみから既に話したように、キク科のなかまです。花にはアオスジアゲハがきていました(写真130)。
中央アジアが原産の帰化種で、市内ではもう20年ほど前から盛んに見られるようになりました。おもしろい名前ですが、なぜペラペラなのか私には分かりません。
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写真131 フランスギク
4月 垂水区 |
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■フランスギク
ヨーロッパの温帯地方が原産で、江戸時代の終わりごろ観賞用としてはいってきました。いまでは集合住宅の土手や川岸などでも見つかります(写真131)。
英名では、マーガレット(Marguerite)で、ギリシャ語で「真珠」の意味があるそうです。
ついでに、生物の名前のことに少しふれておきます。わが国で共通して使われる名前を和名(わめい)といい、フランスギクがそれです。また、世界中で通用するのは学名(がくめい)で、ラテン語で書かれ、Chrysanthemum leucanthemum L.(クリサンテムム・レウカンテム リンネ)です。最後のリンネは名づけた人の名の略号です。
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写真132 セイヨウノコギリソウ
5月 須磨区 |
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■セイヨウノコギリソウ
住宅地の法面(のりめん)にセイタカアワダチソウなど、背の高い草に混じって生えていました(写真132)。葉は2〜3回、細く、深くさけています。日本に古くからあるノコギリソウは温帯〜亜寒帯に分布する北方系の植物で、神戸には生えません。
セイヨウノコギリソウはヨーロッパの原産で最近は道路の法面にも見かけます。この写真ではわかりにくいですがキク科のなかまです。
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写真133 クサイチゴ
4月 灘区 |
写真134 カジイチゴ
4月 垂水区 |
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■クサイチゴ
桜の花と同じころ、郊外ならば山沿いの草むら、やぶのふちなどで見かけるクサイチゴが、神戸では町のどまん中の住宅地に残っています(写真133)。
葉は3ないし5枚の複葉で白いはなびらのふちは少し縮んでいます。これらのようすから、バラ科の仲間との想像は困難ではありません。
初夏に赤く熟した実は、イチゴの味に似て食べられます。
■カジイチゴ
六甲山地に生える植物の記録には、あまりとりあげられていませんが、明石の海岸部ではよく生えているのを見ます。
私は2号線沿いを歩いていて、JR線の土手でかなりまとまって咲いているカジイチゴを見ました。
さきのクサイチゴと同じバラ科でキイチゴの仲間です。
初夏から梅雨のころに熟します。食べられますが、あまり甘くはありません。太平洋側の海岸部の低木ですから、兵庫県でいえば但馬地方にはありません。
もしあれば、もってきて植えたいものです。
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クサイチゴとカジイチゴを比べる |
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草丈 |
葉 |
とげ |
果実の色 |
広がり |
| クサイチゴ |
50cm |
3〜5枚
羽状複葉 |
ある |
赤 |
広い |
| カジイチゴ |
1.5〜2m |
3〜7枚
掌状中裂 |
ない |
黄 |
太平洋側 神戸にまれ |
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■オオバタネツケバナ
オオバタネツケバナはふつう流れのある水辺に生えるのですが、ここは古くからある市場のなかの豆腐屋さんの軒下で、水を使うことの多い場所がらでしょうか。小さな溝に生き生きとした緑を生やしていました。
タネツケバナよりずっと大きな葉で食べられます。
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